意外と寡作のバズ・ラーマン監督、次回作が動きだす!/[c]Everett Collection/AFLO
9年ぶりの長編監督作となった『エルヴィス』(22)が第95回アカデミー賞で作品賞など8部門にノミネートされるなど大成功を収めたバズ・ラーマン監督が、ワーナー・ブラザースと3度目のタッグを組み、“ジャンヌ・ダルク”を題材とする映画を手掛けることがわかった。「Deadline」など全米複数メディアが報じている。
【写真を見る】エルヴィス役にオースティン・バトラーを発掘したバズ・ラーマン監督。ジャンヌ・ダルク役は誰の手に?
14世紀から15世紀にかけての百年戦争に従事し、オルレアン包囲戦でフランス軍を勝利に導くなど活躍。しかしその後、異端審問にかけられ19歳の若さで火あぶりの刑に処されたジャンヌ・ダルク。いまなおフランスの国民的ヒロインとして伝えられている彼女の物語は、これまで小説や戯曲、映画、ひいては日本の漫画作品にいたるまで世界中で数多く描かれてきた。
著名な映画作品ではカール・Th・ドライヤー監督の『裁かるるジャンヌ』(28)や、イングリッド・バーグマンがジャンヌ・ダルク役を演じたロベルト・ロッセリーニ監督の『火刑台上のジャンヌ・ダルク』(54)、サンドリーヌ・ボネールが演じたジャック・リヴェット監督の「ジャンヌ」2部作、ミラ・ジョヴォヴィッチが演じたリュック・ベッソン監督の『ジャンヌ・ダルク』(99)などがある。
今回の報道によれば、ストーリーの詳細などは明らかになっていないが「百年戦争を舞台にした、10代の少女の成長物語」になるとのこと。気になるジャンヌ・ダルク役のキャスティングについては近日中にも発表される見通しとなっている。監督デビューから30年で手掛けた長編映画はわずか6本と、寡作で知られるラーマン監督。本格的な制作開始の報せを楽しみに待とう!
文/久保田 和馬
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