9月20日(金) 11:11
山田孝之と仲野太賀が主演を務める映画『十一人の賊軍』の特別映像2本と場面写真20枚、オフショット写真が公開された。
『日本侠客伝』シリーズ、『仁義なき戦い』シリーズなどを手がけ、東映黄金期の礎を築いた脚本家・笠原和夫が1964年に執筆した幻のプロットを、企画・プロデュースの紀伊宗之と白石和彌監督、脚本の池上純哉といった映画『孤狼の血』チームが受け継ぎ、新たな集団抗争劇として誕生させた本作。明治維新の中で起きた“戊辰戦争”の最中、新発田(しばた)藩(現在の新潟県新発田市)で繰り広げられた歴史的事件・奥羽越列藩同盟軍への裏切り=旧幕府軍への裏切りのエピソードをもとに、捕らえられていた11人の罪人たちが「決死隊」として砦を守る任に就く物語だ。
公開された映像は、「溝口 絶体絶命篇」と「新政府軍(官軍)篇」という、それぞれの勢力にフォーカスしたもの。「溝口 絶体絶命」編では、舞台となる新発田藩の実権を握る溝口内匠(みぞぐちたくみ/演:阿部サダヲ)が、着実に勢力を広げる新政府軍と近隣諸国で同盟を結ぶ旧幕府軍のどちらに付くか、究極の選択を迫られる。板挟みで狼狽える中、家臣たちからも決断を迫られ右往左往する姿から一変、吹っ切れたように、「切り捨てい!」と苛烈な号令を下す内匠が対峙する相手とは――。
また「新政府軍(官軍)」編では、山縣狂介(玉木宏)率いる官軍が獲物を狩るかのごとく、新発田を追い詰めていく。標的を定めた山縣の不敵な笑みや、土佐藩士、官軍先鋒総督府・軍監、岩村精一郎(浅香航大)の狂気に満ちた高笑いからは、王者の風格が漂う。飛ぶ鳥を落とす勢いの官軍を前に、新発田は活路を見出せるのか。
さらに場面写真では、異なる罪状で寄せ集められた罪人たちが、命と自由を天秤にかけ戦場で暴れ回る姿が切り取られている。賊軍と呼ばれる彼らが一様に同じ方向を見据えるカットをメインに据え、罪人たちを取りまとめる鷲尾兵士郎(仲野)の刀を構える気迫の1枚など、決死隊の面々が刀や銃を手に敵を迎え撃つ。賊の中で紅一点である、なつ(鞘師里保)が政(山田)を抱き抱える慈愛に満ちた姿など、戦いだけではないドラマにも期待できそうだ。
映画『十一人の賊軍』特別映像「溝口 絶体絶命篇」
映画『十一人の賊軍』特別映像「新政府軍(官軍)篇」
<作品情報>
映画『十一人の賊軍』
2024年11月1日(金) 公開
公式サイト:
https://11zokugun.com/
(C)2024「十一人の賊軍」製作委員会