婚活サポート・結婚相談所を経営している、作家の安本由佳さん。ご自身のインスタグラムに届くお悩みを毎週掲載します。リアルな婚活市場を取材してきた知見を生かし、恋愛、仕事、夫婦、家族、友だちなどいろいろな悩みにお答えします!今回は、夫から雑に扱われてモヤモヤしている、結婚10年目の主婦のお悩み。
夫から雑に扱われている気がする…
『安本由佳のお悩み相談室』では、個人のインスタグラムで募集し、回答してきた3,000を超えるお悩みアーカイブの中から、ananweb読者の皆さまにもぜひ共有したい内容をピックアップしてお届けしています。
みなさまにとって、自分らしく幸せに生きるヒントになれば嬉しいです!
さて、今回ご紹介したいお悩みはこちら。
お悩み:結婚10年目なのですが、モヤモヤしていることがあります。私は夫のことが変わらず好きなのですが、夫からは優しさを感じず雑に扱われている気がしています。帰宅が遅いので「今日飲み会?」「何時ごろ帰る?」とLINEしても未読無視。疑いたくないけれど、浮気を疑ってしまいます。
直接伝えるとその時は改善するのですが、しばらく経つと元通り…。最近はそんな夫に対して「それなら私だって優しくしなくていいや」と拗らせはじめています。どうすれば夫婦仲を改善できるのでしょうか。(38歳・主婦)
他人を変えようとしても無理
結婚は生活であり日常です。結婚生活が10年に及び、互いの存在が当たり前となった結果、相談者さんの夫は妻に対する気遣いや配慮をないがしろにしてしまっているようですね。
浮気を疑ってしまう気持ちもわかりますが、詮索すると疑心暗鬼になって疲れますし、何の証拠もない中で追及しても険悪になるだけ。相談者さんは夫のことが好きとのことで、関係を悪化させたくはないでしょうし、決定的な事柄が起きていないのならば大袈裟に捉えるのはやめておいた方がよさそうです。
「帰宅が遅くなるなら教えてほしい」「きちんと連絡してほしい」
夫婦円満に過ごすための当たり前のマナーであり要求ですが、夫婦と言っても他人である以上、相手を無理やり動かすことはできません。現に、苦言を呈したところで直後は改善してもしばらく経つと元通りになってしまっていますよね。
相談者さんができるのは、自分を変えることです。とはいえ、相談者さんが彼に合わせる必要などありません。むしろ連絡してこない夫のことなど気にせず、自分は自分で自由に過ごしてください。彼の言動に振り回されず、笑顔でいられるようにしてください。
夫婦仲は「ふたりで」作るもの
結婚生活が長くなれば、夫婦関係がギクシャクする時期もあります。
そんな時、相談者さんばかりが「夫婦仲を改善したい」と躍起になっても空回りしてしまいます。夫婦円満はふたりで作るものであり、双方の努力があってはじめて実現できることだからです。
相談者さんもわかっていらっしゃると思いますが、相手の態度に腹を立てて「私も優しくなんてしない!」と対決の姿勢をとってしまうと、どんどん拗れてしまいます。
夫のことを「変わらず好き」と言える気持ちがあるのだから、「そんな時期もあるよね」と大らかに構えて、互いに歩み寄れるタイミングを待ってみてはいかがでしょうか。
焦らなくても大丈夫。夫婦としてやっていく意志があるなら、彼も必ず向き合ってくれます。
筆者紹介
安本由佳 作家 / 婚活サポート・結婚相談所経営
慶應義塾大学法学部卒。2016年~2020年まで東京カレンダーWEBで執筆し「二子玉川の妻たちは」「私、港区女子になれない」などのヒット小説を生み出す。著書に、婚活に悩む女子200名に取材して執筆した「不機嫌な婚活(講談社文庫)」、モテ商社マンと港区女子の恋愛模様を描いた「恋と友情のあいだで(集英社)」がある。リアルな婚活市場を取材してきた知見と、特技の四柱推命鑑定を取り入れた親身なアドバイスで婚活サポート・結婚相談所も経営している。
©Jacob Lund/Adobe Stock
文・安本由佳 イラスト・ELLEJOUR
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