【写真】MMTのことを週刊誌にリークしたのは典子(岡崎紗絵)の母・典子(池津祥子)だった
杉野遥亮が主演を務める月10ドラマ「マウンテンドクター」(毎週月曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)の第10話「『そこへ行けば救える命がある』MMTの信念」が、9月9日に放送された。(以下、ネタバレを含みます)
■山岳医療の現場を描く作品
本作は、信濃総合病院の山岳医療の現場に放り込まれた青年医師が、さまざまな思いを抱えた山岳医や患者と触れ合い、現実と向き合いながら成長していく姿を、長野・松本を舞台に描く山岳医療ドラマ。
杉野は整形外科医と山岳診療科を兼務する医師・宮本歩を演じ、歩と幼なじみの麻酔科医・村松典子を岡崎紗絵、看護師・鮎川玲を宮澤エマ、歩と典子の幼なじみで焼き鳥店を営む小松真吾を向井康二、循環器内科医・掛川康二を近藤公園、オペ看護師・平早紀をトラウデン直美、救命救急医・小宮山太を八嶋智人、信濃総合病院の院長・松澤周子を檀れい、そして国際山岳医としての資格を取得し、海外での活動経験もある山岳医・江森岳人を大森南朋が演じる。
■入院中の江森が、ニュースの映像で婚約者の所持品を発見
心臓に疾患を抱えていた江森(大森南朋)が倒れ、入院することになった。MMTはSNSで炎上し、週刊誌にも“ヘリのタクシー化”という記事が掲載されてしまい、まさに窮地に追い込まれた状況になってしまった。
蒼馬岳の登山道で地震による土砂崩れが発生し、登山者4人が安否不明に。病室でニュースを見ていた江森は、現場付近から発見された登山者の所持品の中に婚約者だった美鈴(中越典子)の古いリュックとカラビナがあることに気づいた。
7年間、行方不明の美鈴を探し続けてきた江森は居ても立っても居られず、病院を抜け出し、土砂災害が起こった現場へと向かった。
■MMTが活動自粛を要請されたが院長・周子が知事に直談判
江森から土砂災害の現場に来ているという連絡を受けた院長の周子(檀れい)だったが、そのタイミングで県の医療政策課の純家(松尾諭)から、信濃総合病院に対しての行政指導として、MMTの活動自粛を要請されてしまった。
県庁を後にしようとしていた周子に再び江森から連絡があり、活動自粛のことを伝えたが、「そんなこと言ってる場合か。人名がかかってるんだぞ。このままじゃ、救える命も救えない」と言われ、知事に直談判した。
「MMTには救える命があるんです。地域医療の未来について知事と夢を語り合ってMMTが生まれたんじゃないですか」と周子はMMTの必要性を強く訴え、今回だけの特別措置として救助隊に医師同行することの許可を得た。
■院長・周子「これこそが私が信じた山岳医療よ」
歩(杉野遥亮)と看護師・玲(宮澤エマ)が救助隊と一緒にヘリで現場に駆けつけ、江森と合流して救助者のケガの治療にあたった。
4人のケガの具合は医師でなければ判断ができないものばかりで、MMTの必要性を改めて感じられた。
ヘリで病院に搬送された救助者は、小宮山(八嶋智人)や掛川(近藤公園)らが治療を行い、現場と病院とでうまく連携が取れていた。その様子を見た周子は「これこそが私の信じた山岳医療よ」とMMTが必要だと確信した。
■江森「医師が山に行けば救える命がある。みんなが俺にそう教えてくれた」
江森が現場に来た事情を知らない歩が「どうしてこの現場に来てたんですか。精密検査、控えてたんですよね」と問うと、「ここに来れば、救えるかもしれないと思った。7年前、あの時俺は事故現場に行くことすら出来なかった。こんな思いはもう二度としたくない」と正直に気持ちを打ち明けた。婚約者の美鈴に「背中を押された気がした」とも。
現場には医師を必要としている人たちがいて、そこに行くことで救える命がある。そう思ったという江森は「今日、もし俺たち医師が山に来ていなければ、遭難した人たちの命をつなぐことが出来なかったかもしれない」と今回の救助を振り返り、「医師が山に行けば救える命がある。みんなが俺にそう教えてくれた」と、これまでMMTに対して厳しいことを言ってきた江森だったが、MMTのメンバーへの感謝の気持ちを口にした。
「MMTのその理想を俺たちで探していかないとな」と、江森がMMTの活動に対して前向きな気持ちを示したことが、窮地にいるMMTを大きく動かしてくれそうだ。
ラスト、下山中に江森が発作を起こしてしまう。江森の容態とMMTの活動がどうなるのか。次回、最終回の展開に注目したい。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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