不倫とはパートナーへの裏切り行為であることはもちろん、後になって自分の選択を後悔する人も多いはず。不倫相手として割り切った気持ちで既婚者と関係を持つ人もいますが、理想の将来を得られるわけではないでしょう。今回はメンタル心理カウンセラーの並木まきが、40代目前に不倫を清算した女性の告白をお届けします。
40歳を目前に自分の意思で不倫関係を清算
40代になったばかりの淳子さん(仮名)は、理想の40代を迎えるために30代後半で長年の不倫に終止符を打ったそうです。不倫相手である浜田さん(仮名)とは仕事の関係で10年近く前に知り合い、その後8年間にもわたって不倫をしてきたとのこと…。
「浜田さんのことがとても好きだったので、当時はこのままずっとセカンドの立場でもいいかなって覚悟を決めていました。けれど40歳が近づいてきたときに、自分の人生が本当にこのままでいいのか…と強い疑問を感じて、ものすごく考え抜いた末に、不倫関係を終えて人生を再スタートしようと決めたんです」
もともと不倫相手には2人の子どもがいて、子どもたちが成人するまでは妻と離婚をする気がないと聞いていたと話す淳子さん。そのため、長期間にわたって不倫をしてきたものの、不倫相手の離婚を望んだことは一度もなかったそうです。
「特に不満もなかったんですよね。もともと私は仕事に生きたいタイプで、恋愛や結婚というものにあまり関心がなくて。ただ浜田さんのことは人として尊敬していたので、不倫であっても近くにいることで、いろいろなことを学ばせてもらいました。
恋愛対象としても好きでしたが、それ以上に、大人の男性というか、仕事における先輩的なところも尊敬していた理由です。だから別れるのを悩んだし、浜田さんと離れることで良き相談相手を失うのは怖いなって感じていました。けれど、いつまでも不倫をしているのも違うなって思ったので、覚悟を決めたんです」
最後のデートを終えて仕事に集中するつもりが…
浜田さんとの別れを決めた淳子さんは、LINEや電話ではなく、浜田さんと会ってきちんと話をした上で終わりにしたかったそう。最後のデートは淳子さんが企画し、思い出に残る一夜を過ごしたといいます。
「不倫の終わらせ方に良いも悪いもないのかもしれないけれど、自分なりに理想のデートをして、彼に別れ話をして、お互いに感謝を伝え合って…。最後はふたりとも泣きながらハグをして、お別れしました。スッキリはしませんでしたが、それはそれでひとつの時代が終わったなっていう感慨深さを感じました」
本人たちが納得して別れたといっても、不倫は不倫。きれいな思い出としてしまい込むには自分勝手すぎるというものでしょう。あとになって不倫を後悔しても遅いのです。
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文・並木まき
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