新アイドルグループ・SCRAMBLE SMILE(通称:スクスマ)が、9月21日(土)にVeats Shibuyaでデビューライブ<FIRST SCRAMBLE>を開催する。
“渋谷から夢を掴む冒険に旅立とう!「SUPER SMILE SHOWTIME」”をコンセプトにする彼女たちは、結成からここまでどのような活動をし、初めてのステージで何を魅せようとしているのか?
今回Pop’n’Rollでは、メンバーのソロインタビューを敢行。5日間にわたって記事をお届けする。第2回目となる本日は、紫色担当の松田琉那が登場する。
【画像はこちら】撮影:河邉有実莉
編集協力:竹内伸一
新しい自分に出会える気もします――SCRAMBLE SMILEに加入することになったいきさつを教えてください。
松田:
もともと、自分ではもうアイドルはやらないって思っていたんです。それで、大学生だったので、就活もしていて、スーツ着て面接とか受けてました(笑)。でも、アイドルに対して不完全燃焼な感じがあって。何かやり切れていないなっていう気持ちもあったんです。普通に就職しようって考えていたけど、やっぱり今後の人生に悩む部分もあって。就活はしつつも、今後の進路はどうしたらいいんだろうって迷っている時に、SCRAMBLE SMILEのお話をいただいて。それで事務所の社長さんと話をしたんです。まだメンバーは全員決まっていたわけではなかったんですけど、いろいろと話をさせていただいてるうちに、ここでならもう1度やりたいなって思えたんですよね。
――アイドル活動に思い残した気持ちがありつつ、ほかの道に進もうと考えていた時に話が来たんですね。もう運命じゃないですか。
松田:
そうなんですよ。ホント運命的なタイミングだったと思います。就活していたくらいなので、アイドルのオーディションをまったく受けてなくて。そもそも受ける気もありませんでしたし。
――もう1度アイドルをやってみようと決意したきっかけは何だったんですか?
松田:
SNSだけは動かしていたんですけど、私は卒コンとかができなくて。グループで生誕祭もやったことがなかったし、“私のことを応援してくれていた人は、幸せじゃなかったかもしれないな”って、ずっと頭にあったんです。“幸せにするね”って言って活動してきた中で、それがずっと心残りで。それで、やっぱりみんなに会いたいっていう気持ちになったのが、たぶん1番の理由だと思います。
――自分の欲求というよりは、ファンのために再びアイドルをやろうと思ったんですね。
松田:
そうですね。それに就活はしていましたけど、自分が何をやりたいのか全然わからなくなっちゃってたんですよ。
――ちなみに内定は出たんですか?
松田:
実は1社だけ内定をもらいました(笑)。アイドルをやろうと決めたので、お断りしました。
――SCRAMBLE SMILEのメンバーと初めて会った時は、どんな印象でした?
松田:
第一印象は“全員可愛い”(笑)。それぞれ違う可愛さがあるなって思いました。で、“自分、やばいぞ”って思いました。こんなすごいところに入って大丈夫なのかって(笑)。
――プレッシャーも感じた?
松田:
プレッシャーというよりは、もっと自分を磨かなきゃだめだなっていう感じでした。見た目もそうだし、一緒に活動していくと、みんなのすごさやスキルがわかるじゃないですか。今までずっと自分は頑張ってると思っていたんですけど、もっともっと頑張らなくちゃって、すごく刺激を受けました。みんなで何かを作り上げるというか、みんなで頑張りたいって思えるチームなんですよ。
――みんなのことが可愛いと思ったグループの中で、松田さん自身、自分の個性を出すにはどうしたらいいと思いますか?
松田:
私、個性がホントになくて。みんなは個性が強いなって思うんですけど、私だけ何もないなって。1番目立たない存在だなって思っています。私の個性って何だろう……たぶん、1番ポンコツ……可愛く言ったら“天然”(笑)。だから、みんなもいじりやすかったり、話しやすかったりはすると思うので、そういうところをもっと出していければいいのかな。今はちょっとだけ出している感じなので。私、基本ボケッとしている人間なので、キャラを作ろうとしちゃうと、わけがわからなくなっちゃって、逆に無個性になっちゃうんです。無理して可愛い子ぶったりとか、そういう感じでもないし。だから個性はこれからの課題です(笑)。
――SCRAMBLE SMILEの活動を通して、自分の個性が見つかるかもしれないですね。
松田:
楽しみです。新しい自分に出会える気もします。
――でも、天然やいい意味でのポンコツキャラって、みんなに愛されるじゃないですか。
松田:
確かに!天然でも愛されキャラになれればいいですね。
――無理して自分を作る必要もないですしね。
松田:
そうですね。自然にしているのが1番楽だし(笑)。生まれてからずっと、ポンコツとか天然とか抜けているって言われ続けてきたので、自分の個性はきっとそこなんだろうと思います。
メンバーに救われている部分は多い――ここまでSCRAMBLE SMILEとして活動してきて、印象的だった出来事は何ですか?
松田:
毎日のようにレッスンしたり、ほぼ毎日メンバーといるんですけど、みんなすごく優しいし、仲もよいんです。例えば、私は1番ダンスが苦手なんですけど……ダンス歴で言ったら、私が1番短いんです。アイドル経験がない果奈も、高校でやってたみたいなので、私、全然みんなにかなわない感じで。それで“みんなの足を引っ張っちゃってるな”って思うし、厳しい指摘をされて、ヘコんじゃったりすることもあったんです。みんなの足を引っ張るって嫌じゃないですか。“琉那、また間違えちゃったよ”とか思われるのかなって不安になったりもしたんですけど、私がわからないところがあったりすると集まってきてくれて、“ここはこういう角度の方がいいよ”とか“こういうポーズの方がいいよ”とかってみんなが教えてくれるんです。ウマくできなくて焦っていると“大丈夫、ちゃんとできてるよ。琉那がちゃんとやっていることは、私たちが1番わかってるよ”みたいな感じで言ってくれるんです。まだ集まったばかりでデビューもしていないのに、こんなにチームワークがすごいなんて、正直驚きました。そういうダンスレッスンが1番印象的ですね。チームワークを感じられたし、みんなの優しさも感じました。
――ほかのメンバーに呆れられてしまう心配もあったけど、そんなことはなくみんな優しいと。
松田:
そうですね。いろいろ考えちゃうというか、足を引っ張っちゃうって気にしてしまう部分もあったんですけど、“そんなの気にしないで。琉那が1番上手なところもあるよ”って励ましてくれて。毎回毎回ダンスレッスンのたびに衝撃を受けています(笑)。
――いいところを見つけてくれるって、素敵なチームですね。
松田:
はい、すごくいいなって思っています。メンバーに救われている部分は多いですね。
――松田さんのよさが、周りとの関係性でより際立って磨かれていけば、グループとしてもいいことだと思います。今はデビューライブに向けて日々レッスンが続いていると思いますが、ご自身としてはどういう部分を頑張っていますか?
松田:
レッスンをしっかりやるのはもちろんですけど、SNSに力を入れていて。毎日絶対投稿するようにしています。インスタは毎日やっているし、Xも更新しているし、TikTokもみんなに見てもらえるように動かしていて。私はダンスとかでは引っ張れないので、そういう面でグループを引っ張っていければなと思って。
――毎日やるって意外と大変ですよね。
松田:
でも、それでスクスマを観てくれる人が増えたらいいなと思って、まずは自分のできることをコツコツやっていこうと思っています。ダンスは、みんなとのレッスン以外にも個人レッスンに通っているんです。個人レッスンに行ってから、グループでのレッスンに行くようにしています。それでも全然指摘されちゃうんですけど、でもやっぱりやらないよりはやっておいた方が、自分としても安心するので。私は何ごとも努力しないとできないタイプなんです。基本、不器用なので(笑)。毎日毎日積み重ねてやっていかないとダメなんです。だからSNSもダンスも毎日毎日やるようにしているんですよね。
――努力は必ず結果に結びつくわけではないですけど、努力しないことには、結果は出ないですよね。
松田:
そうなんですよ。努力しないと自分に自信が持てないんですよね。自信が持てるようになるまでは、毎日やりたいなって思っています。だから、成長を見てほしいです(笑)。
――SNSはスクスマを知るきっかけになる可能性があるので、発信し続けることって大事だと思います。Pop’n’Rollでは<TIF>の取材をしてもらいましたが、それもスクスマを知ってもらうきっかけになればと思っています。
松田:
<TIF>の取材、すごくありがたかったです。私のレポートが記事になるなんて、そんな光栄なことはないです。
――アイドルならではというか、松田さんならではの着眼点があって興味深かったです。
松田:
ありがとうございます!嬉しいです!
泣くか泣かないかも注目ポイントだと思います(笑)――衣装についてはどう思っていますか?
松田:
高級感がすごくあるなって思っています。ベロア生地がまず高級な感じがするし、その上にラメが乗っていて、全体的にキラキラしていて。しかも、形がそれぞれちょっとずつ違ったりして、小さな工夫がたくさんあるんですよ。レースの長さとか袖の形とか、ジャケットのボタンとか、よく見ないとわからないポイントがけっこうあるので、そういうところにも注目して見てほしいなって思います。
――統一感はあるけど、メンバーそれぞれ少しずつ違うんですね。
松田:
あと、メンバーカラーがパキッと分かれた色なので、すごくわかりやすいというか、誰がどこにいるか、パフォーマンス中でも見つけやすいかなって思っています。
――紫という自分のメンバーカラーについてはどう思っていますか?
松田:
紫、めちゃめちゃ嬉しくて。ずっとわーすたの松田美里ちゃんが大好きで。私がアイドルになりたいって思ったきっかけも美里ちゃんだったりするので、そんな憧れのアイドルさんと同じメンバーカラーになってすごく嬉しかったです。もう運命すぎます(笑)。それと、たぶん、私は寒色の方が似合うと思うので、それもよかったなって思います。
――SCRAMBLE SMILEの楽曲はどんな感じですか?
松田:
今のところ、全部系統が違います。エモい曲もあれば、元気な曲もあるし、ちょっとお姉さんチックな曲もあったりして、それこそメンバーも個性豊かですけど、各曲でメンバーのいろいろなところがさらに見られるのかなって思います。例えば、いつも可愛い感じの子でも、大人っぽい曲ではちょっとセクシーに見えたりとか、そういうギャップが見えたりして、すごい面白いんじゃないかと思います。あと、私的にやったことがない曲調もあって、パフォーマンスしていて楽しいです。
――松田さんとしては、どの曲がお気に入りですか?
松田:
「SCRAMBLE SMILE」という、私たちのグループ名がタイトルになった曲があって、けっこうエモい感じの曲なんですけど、その歌詞がすごく好きです。メンバーそれぞれの想いが書かれているんですよ。過去の経験や今の気持ちが詰まっていて。みんなの気持ちが合わさって1曲になっているような気がして、すごく好きです。ライブでは気持ちが入っちゃって、泣いちゃうかも(笑)。
――デビューライブでは、この曲で泣いてしまいそうだと。
松田:
泣いちゃいそうですね。いや、泣かないです(笑)。泣かないように頑張ります。でも、泣くか泣かないかも注目ポイントだと思います(笑)。
――そういう部分も含めて、ファンのみなさんはデビューライブを楽しみにしていると思います。
松田:
そうですよね。“大丈夫かな、泣いちゃうかな?”“泣かないかな?”って思って観てますよね(笑)。
――そのデビューライブに向けて、最後にメッセージをいただけますか?
松田:
まずは来てほしい(笑)。発表が7月で、ライブまで少し間が空いているんですけど、その間、私たちは9月21日のデビュー日に向けて、一生懸命頑張っています。絶対にいいライブになるって思っているので、楽しみにして来てほしいです。私も含めて、前に活動していた子は、たぶん、以前とは全然違う踊り方だったり、歌い方だったりになっていて、レベルアップしていると思うので、そこも注目してほしいです。私自身は今までファンの方に見守られるみたいな感じだったんです。もちろん今後も見守ってほしいんですけど、ちょっとは成長できたかなって言えるくらいたくさん練習してきたので、絶対にみなさんを楽しませます!お待ちしています!
SCRAMBLE SMILE ONEMAN LIVE<FIRST SCRAMBLE>日時:2024年9月21日(土)開場12:00/開演12:45
会場:Veats Shibuya
SCRAMBLE SMILE(スクランブルスマイル)プロフィール
渋谷から夢を掴む冒険に旅立とう!“SUPER SMILE SHOWTIME”をコンセプトに活動するガールズグループ。メンバーは、峰島こまき、土居麗菜、中広やよい(現在活動休止中)、松田琉那、ゆうゆ、桜木果奈の6名。デビューライブは、9月21日(土)にVeats Shibuyaにて開催予定。
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