婚活サポート・結婚相談所を経営している、作家の安本由佳さん。ご自身のインスタグラムに届くお悩みを毎週掲載します。リアルな婚活市場を取材してきた知見を生かし、恋愛、仕事、夫婦、家族、友だちなどいろいろな悩みにお答えします!今回は、夫の稼ぎが年々下がって頭を悩ませている38歳女性のお悩み。
3人目が生まれ、家計が自転車操業…
『安本由佳のお悩み相談室』では、個人のインスタグラムで募集し、回答してきた3,000を超えるお悩みアーカイブの中から、ananweb読者の皆さまにもぜひ共有したい内容をピックアップしてお届けしています。
みなさまにとって、自分らしく幸せに生きるヒントになれば嬉しいです!
さて、今回ご紹介したいお悩みはこちら。
お悩み:夫は建築関係の個人事業主をしていますが、仕事に対するモチベーションがあまりなく、年々売り上げが減少しています。昨対表を見せたり月間目標を決めるよう促しても動いてくれず困っています。昨年3人目が生まれたこともあり家計は自転車操業状態…保育料など含めて出費が嵩み貯金などとても難しい状況です。
私も会社員として働きながら彼の仕事の経理を手伝ったり、家事育児と両立しながら頑張っているつもりです。子どもたちの将来のためにも危機感を持って稼いでもらいたいのですが、どのように伝えれば響くでしょうか。(38歳・会社員)
夫が仕事に全力投球しない理由
「子どもたちの将来のために、危機感を持って稼いでもらいたい」――相談者さんの要求はもっともです。
3人目が生まれたらより一層のお金が必要になることくらい夫もわかっているはず。3人も子どもをもうけて妻に家事育児を任せるのなら、言われるまでもなく仕事に精を出すのが父親としての責任でしょう。
それなのに、なぜ相談者さんの夫は仕事に全力投球できない(しない)のか。思うに、考えられる理由は次の3つです。
1.そもそも責任感が欠如している
2.このままでいいと思っている
3.稼ぎたい気持ちはあっても仕事が取れない
相談者さんの夫はさすがに1ではないでしょうから(そう願います)、2または3の可能性が高いのではないでしょうか。
そうだとすると、相談者さんがいくら昨対表を作っても月間目標を決めるよう促しても動かないのも一応は納得できそうです。
力を合わせて課題解決するのが夫婦
2.このままでいいと思っている
この場合の解決策は、客観的に現状を認識してもらうことです。
「家計が大変だ」とか「頑張ってもらわないと困る」とか感情を伝えるのではなく、1か月の家計収支を数字で見せて、具体的にいくら足りていないのかをわかってもらいましょう。
責任感を持ち合わせているなら、必ず危機感を抱くはずです。
その上で「足りない金額をどうやって補填するか」について二人で話し合ってください。
3.稼ぎたい気持ちはあっても仕事が取れない
この場合の解決策は「営業する」一択ですよね。
彼ひとりの力で無理ならば夫婦で力を合わせましょう。その場合はもちろん、家事育児の役割分担も見直す必要があります。
夫婦とはいえ他人であり、他人を動かそう・変えようとするのは無理難題です。
夫自身が当事者として危機感を持てるよう、現状を正しく共有し、一緒に解決策を考える方向でぜひ話し合いを進めてみてください。
筆者紹介
安本由佳 作家 / 婚活サポート・結婚相談所経営
慶應義塾大学法学部卒。2016年~2020年まで東京カレンダーWEBで執筆し「二子玉川の妻たちは」「私、港区女子になれない」などのヒット小説を生み出す。著書に、婚活に悩む女子200名に取材して執筆した「不機嫌な婚活(講談社文庫)」、モテ商社マンと港区女子の恋愛模様を描いた「恋と友情のあいだで(集英社)」がある。リアルな婚活市場を取材してきた知見と、特技の四柱推命鑑定を取り入れた親身なアドバイスで婚活サポート・結婚相談所も経営している。
©Kawee/Adobe Stock
文・安本由佳 イラスト・ELLEJOUR
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