昨年11月に櫻坂46を卒業し、今年1月からソロアーティストに肩書を変えた土生瑞穂が10月7日(月)発売『週刊プレイボーイ43・44合併号』の表紙&巻頭グラビアに登場。
セルフプロデュースのグラビアの話を交え、今の彼女が歩む活動について語ってもらった。
■可能性を見せたい表紙、巻頭グラビア
――10月は週プレの創刊月間。その1週目の表紙・巻頭グラビアを土生(はぶ)瑞穂さんに務めてもらいました。
土生
そんな大事なタイミングで表紙を飾らせていただくなんて驚きました。櫻坂46を卒業して、ソロになって初めての表紙でもあったので、すごくうれしかったですし、光栄でした!
――今回は1泊2日の北海道ロケ。ソロアーティスト、モデルとして活躍する土生さんということで、いくつかの衣装や撮影場所をセルフプロデュースしてもらいました。
土生
それも許していただけてうれしかったです!ソロで活動するにあたって、自分が携わる作品には、自分もアイデアを出すところから参加できたほうがいいんじゃないか、それが表現なんじゃないかと思うようになって。今回、全体を通して、すごく自分らしさが出たグラビアにしていただけたと思います。
――一番「やりたい」と言っていたのは「廃墟×ドレッシー」のカットでした。
土生
取り壊しが決まっている酒造さんの倉庫で撮影させていただいたんですけど、ああいうちょっと荒廃した空間が昔からすごく好きで。あと、廃墟とドレスって組み合わせも、あんまり見たことなくて面白いかなって。個人的に一番こだわったカットでした。
――特に頑張った撮影は?
土生
黒いドレスの撮影ですかね。やっぱりあんなに背中が開いた衣装で撮影することって、ある程度長く活動してきた中でも、なかなかなかったんですよ。だから少しそわそわしながら(笑)、でも「グループを卒業しても後輩のコたちにいい背中を見せられるように」って気持ちも込めて撮影していただきました。
――「背中で教える」を物理的に狙っていたんですね。
土生
(笑)。でも本当にそれは思っていて。坂道シリーズにもいろんな卒業生がいる中で、自分も後輩たちに「こういう道もあるんだな」って可能性を感じてもらえる活動をしていきたいなとは思っているんです。だから今回のセルフプロデュースを含めたグラビアは、その意味でも自分の仕事が全うできた、いい撮影だったのかなって。
――撮影以外で印象的なことはありました?
土生
1日目の夕食でいただいたジンギスカン!私、実はジンギスカンは初めてで。羊のお肉ってにおいが強いって聞きますけど、本場だからか全然臭みもなくて。もうとろけるおいしさでした。でも、ホテルのエレベーターで乗り合わせた子供に「なんかいいにおいがする」って言われて(笑)。
――肉の臭みと服についたにおいはまた別の話かと!
土生
においって自分ではわからないんだなって、そんな学びでしたね(笑)。
■いつか◯◯もプロデュースしてみたい
――ソロ活動を始める前、グループ時代の話になりますが、卒業セレモニーで「メンバーから花を受け取る」ではなく、土生さんがひとりひとりに花を配っていたのが印象的でした。
土生
実はあれ、かなりこだわりがあったんですよ。何かを与えてもらうより「私が与えられる人でありたい」って考えでずっとやってきたので。最後にお花とメッセージを渡して、自分はもう何も持っていない状態で次に向かいたいなって思って。
――そんなポリシーがあったんですね。今年、ソロアーティストとして活動を始めたときは、驚いたファンも多かったんじゃないですか?
土生
そうですね、びっくりしていました。ファッション誌で撮影していただくことも多かったので、「やっぱりモデルさんとかで生きていくのかなと思ってた」って声も多かったです。
――卒業後も音楽活動を続けていく坂道シリーズのOGは珍しいですし、土生さんの場合は作詞まで手がけていますね。
土生
今年リリースしたミニアルバムは全曲書きました!本当は1曲だけの予定だったんですけど、やり始めたら「全部最後までやりたい」と思ってしまって(笑)。作詞期間は大変でしたけど......例えば「今日、私は何を思ったんだろう」とか、頭の中をメモするようにもなって。自分と向き合う時間が増えて良かったなと思います。
――自分自身を見つめてきた中で、ソロになって変わったことってありました?
土生
もっとさらけ出していいんだなと思うようになりました。
――さらけ出す?
土生
今までの私は完璧主義というか、「現場でどう思った」とか、「こんな思いを込めた」みたいな話はせず、作品そのものを見せたいって思っていたんです。でも、自分で詞を書いて、ファンの人の反応を見ていたら、皆さんは「どんな出来事が歌詞に表れていて、何を思って書いたのか」とかを知りたいんだなって。
――なるほど。
土生
ソロではなく「グループの一員」だったからこそ語らなかった部分もあると思うんですけど、もっとファンの方と共有していきたいなと思ったんです。
――いい気づきですね。ちなみに、プライベートで変わったことは?
土生
お酒を飲む機会が増えました。クラフトビールやクラフトジン、パッケージがかわいいものが多いのでインテリアとして飾っていたんですけど(笑)、飲んでみたらハマっちゃいました。いつかビールとかもプロデュースしてみたいって思いましたね。
――おぉ。お酒まで?
土生
お酒自体、もともと好きなんですけど、グループ時代は「今じゃないな」と思ってあまり飲まないようにしていて。でも好きなものだからこそ、お仕事として触れてみたいって気持ちが強くなってきて。もっといろいろ飲んでみたいなって思います。ハブ酒はまだ飲んだことないんですけどね。
――急に名前にちなんで(笑)。土生さんは今、やりたいことが多くてたまらない状態ですね。
土生
来月には舞台にも出させていただいて。そしてまだ秘密ですけど、来年からまた新しいことに挑戦するつもりで、今かなり練習しています(笑)。ソロ活動1年目、自分の中ではかなりいいスタートが切れたと思うので、今までの私を知っている方も、これからの方も、今後を楽しみにしていただきたいです。
■土生瑞穂(Mizuho HABU)
1997年7月7日生まれ東京都出身
身長172㎝血液型=A型
◯昨年11月の櫻坂46卒業後、今年3月にソロアーティストとして活動開始。全編作詞を手がけたミニアルバム『Reboot』が発売中。11月1日(金)から舞台『鴨乃橋ロンの禁断推理』にウィンター・モリアーティ役で出演予定
取材・文/アオキユウ(short cut)撮影/中村和孝
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