ツアー最速の“2億円突破”竹田麗央は史上初のシーズン3度目2週連続Vならず「練習が足りない」

竹田麗央は優勝争いに加わりながら今季3度目の2週連続Vならず(撮影:佐々木啓)

ツアー最速の“2億円突破”竹田麗央は史上初のシーズン3度目2週連続Vならず「練習が足りない」

10月6日(日) 14:52

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<スタンレーレディスホンダ最終日◇6日◇東名カントリークラブ(静岡県)◇6610ヤード・パー72>

竹田麗央は4打差を逆転することしか視界になかった。「朝から優勝しか狙っていなかったので悔しいです」。7つのバーディを奪うも、パー5の8番でダブルボギー。「67」とスコアを伸ばしたが、トータル12アンダー・4位で終えた。



同世代選手が優勝を決めて涙…【写真】


バーディ発進を決めると、3番パー5からは3連続バーディ。一気に首位に迫った。ただ、8番で痛恨のミスをしてしまう。

ティショットを右に曲げ、カート道の右のベアグラウンドにいったが、そこから2オンを狙った。「あまりレイアップの考えはなかった。ライは少し悪かったけれど、4番ユーティリティだったので、(グリーン周りの)バンカーでもいいと思っていた」。だが、その2打目が木に当たり、フェアウェイを横切る池に入った。

処置後の4打目はグリーン奥のバンカーに入り、そこから1メートルほどに寄せるも2パット。「バンカーから寄せワンが取れなかったのは、(気持ちが)切り替えられなかったと思う。自分がミスをしたので、まだ練習が足りない」と反省した。

後半に入ると3バーディと追い上げるも、終盤にチャージした同じ2003年生まれの“ダイヤモンド世代”佐藤心結に追いつかなかった。「16番のバーディパットが決められなかったり、17番や18番でチャンスにつけられなかった。今週はうまくいかなかった」と、淡々とした表情で振り返りながらも肩を落とした。

先週の「日本女子オープン」を制し、今季3度目の2週連続優勝がかかっていた。“同一シーズンで2度”はイ・ボミ(韓国、2015年)、鈴木愛(19年)が達成しているものの、史上初のシーズン3度はお預けに。ただ、単独4位で終えたことで賞金720万円を獲得。今季通算は2億119万1850円となり大台を突破した。出場25試合目(ツアー30試合目)での2億円到達は、2015年のイ・ボミ(ツアー35試合目、出場30試合目)を更新する最速記録となった。

とはいえ、「(2億円突破は)どれくらいかよく分からなくて…」と喜びは控えめ。「まだまだ最後まで頑張ります」と視線は次戦に向いている。(文・笠井あかり)


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