10月6日(日) 10:00
<ACNチャンピオンシップ3日目◇5日◇三木ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6993ヤード・パー71>
先週の「バンテリン東海クラシック」でツアー2勝目を挙げた幡地隆寛の勢いが止まらない。首位タイからスタートすると、6バーディ・1ボギーの「66」をマークし、トータル17アンダーの単独首位に。2週連続Vに王手をかけた。「きょうは結構ナイスプレーだったんじゃないかなと思います。3番のパー3で10メートルのロングパットが入って、良い流れでいけるんだろうなと思いました」と、そこからバーディを積み重ねた。
前週に優勝を挙げ「疲労困憊…」と話すが、興じている趣味がある。それは『ダーツ』だ。「洗濯をしている間の1時間でダーツに行きました。でも、疲れすぎてまったく集中ができなくて、レーティングが下がってしまった…。残念な1時間を過ごしてしまった…」と肩を落とす。
東北福祉大時代にダーツを熱心にはじめ、プロテストにも受かるほどの腕前だったという。その後、ゴルフでプロの道を選び、以降は疎遠になっていた。それでも、今年7月の「日本プロ」の頃から再開。「(東北福祉大の後輩)片岡尚之がうまいと聞いたので、ひさびさにやったらめっちゃ楽しかった。うまくなるのがたのしくて、またやりはじめています。ゴルフを辞めて、1カ月間ガチで練習したら、プロになれると思う」。ベストスコアは1200点中1100点。今週は3日間、ダーツに通っている。
ゴルフとダーツの“共通点”を聞くと、「ダーツを投げることもパッティングとアプローチもいかに同じ動きができるかなので。 再現性を高めることが共通点にあるかな」。好調を支える、“息抜き”は本業にもつながっていそうだ。
最終日は、ツアー史上48例目(29人目)の2週連続優勝を目指す戦いに挑む。「気力がもつかな。そういう部分で心配ですが、(大学の先輩)竹安俊也さんと一緒なので、和みながら回れるのかなと思っています。楽しく回れればと思います」。ツアー屈指の“飛ばし屋”が力の限りを尽くす。(文・神吉孝昌)