10月6日(日) 16:00
<スタンレーレディスホンダ最終日◇6日◇東名カントリークラブ(静岡県)◇6610ヤード・パー72>
2打差の3位から逆転優勝を目指した尾関彩美悠は、ボギーなしの「68」と伸ばしながらも、優勝した佐藤心結には2打届かなかった。「この経験をムダにしないようにしたい」。ホールアウト後には涙を流す。
「自分のプレーに集中することを目標に頑張りました」と今季4度目の最終日最終組入り。2番、8番とバーディを奪い、優勝争いにしっかりついていった。持ち味のショットでピンを攻め、ミスはショートゲームでカバー。12番をバーディとして初めて首位に並ぶと、14番では3メートルを決めて一歩抜け出した。
ただ、同じく最終日最終組でプレーした佐藤が、14番から4連続バーディを奪ってかわされることに。「ショットの調子も良かったので、きょうは何が悪かったかと言われたら分からない。でも、心結ちゃんが本当にいいプレーだったので、これはしょうがないなと思います」と勝者を称えた。
ふたりは2003年度生まれの“ダイヤモンド世代”。世代6人目となる佐藤のツアー初優勝を、尾関は一番近くで見ることになった。「心結ちゃんも今年、成績に苦しんでいたと思うので、優勝を近くで見ることができて自分にもいい刺激をもらえました」。
涙をふいて、最後はファンに笑顔でサイン対応をした。 「ノーボギーで回れたことはすごく自信につながりました」。 2022年「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」以来の2勝目は、きっと目の前だ。 (文・笠井あかり)