プロテスト前ラストマッチ、六車日那乃が急浮上悲願の合格へ「全部を70点にバランスよく」

六車日那乃が7つ伸ばしてリーダーボードを駆け上がった(撮影:佐々木啓)

プロテスト前ラストマッチ、六車日那乃が急浮上悲願の合格へ「全部を70点にバランスよく」

10月6日(日) 8:30

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<スタンレーレディスホンダ2日目◇5日◇東名カントリークラブ(静岡県)◇6610ヤード・パー72>

最終プロテスト(10月29日~11月1日、大洗GC)まで残り3週間。六車日那乃はそこでの合格を第一に考え、いまを過ごしている。トータル6アンダー・14位タイで出る最終日も、本番に向けた“最終確認”の18ホールとなる。



ふくれっ面の原英莉花【写真】


初日はインからスタートすると、後半2番を終えてサスペンデッドとなった。土曜日早朝の再開後は7番でボギーを喫して「73」。だが、第2ラウンドでボギーフリーの「65」をたたき出して急浮上した。「ゾーンに入ったというか、いつも以上のゴルフができました。疲れてくると上体で打ってしまうので、足で打つことを意識しました」。長丁場とコースのアップダウンで「疲れすぎて気持ちが悪かった(笑)」というが、体力勝負のなかの好スコアは自信にもつながる。

予選会を突破して出場した先週の「日本女子オープン」を含め、今季はこれがレギュラーツアー9試合目。そしてここがプロテスト前、最後の出場となる。これまでは順位を気にしながら予選通過を目指していたが、「いまはプロテストの方が大事なので、テストのためにどういう状態に持っていくかとか、きっかけを見つけたりしています」と姿勢や考え方も変わっている。

4度目の挑戦だった昨年の最終プロテストは、2打及ばずに涙をのんだ。そこから1年間、“バランス”をテーマのひとつに挙げて取り組んできた。「ショット、アプローチ、パター、考え方とか全部を70点に。100点を目指すのではなくて、すべてがバランスよくいい状態になるように心がけて、練習配分を考えています」。

そして“自ら考える力”も身につけている。「コーチに言われたところ以外に自分で考えることが、これまで足りなかったところかなと思った。最後は自分だから、そこも大事にしています」。心技体を整え、その成果は今大会でも発揮されている。

プロテストに弾みをつけられるような18ホールにしたい。「きょうのことは忘れて。テストにつながるようにします」。最終日は今季メジャー2勝含む7勝の竹田麗央と同組。いまの状態を最終確認しながら好結果を求めることはもちろん、絶好調娘から学ぶこともたくさんあるはずだ。(文・笠井あかり)


<ゴルフ情報ALBA Net>
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