大会運営&ミッドアマ3連覇47歳・豊島豊がアジア最強決定戦で学んだこと

日本勢最年長の47歳豊島豊の経歴が異色(撮影:岩本芳弘)

大会運営&ミッドアマ3連覇47歳・豊島豊がアジア最強決定戦で学んだこと

10月6日(日) 16:30

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<アジア太平洋アマチュアゴルフ選手権最終日◇6日◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡県)◇7217ヤード・パー70>

25歳以上のアマチュアが対象の「日本ミッドアマ」で通算5勝、2021年からは3連覇を果たしている47歳の豊島豊が、アジアのトップアマチュアが集まる大会で予選通過を果たし、56位タイで大会を終えた。国内では有名な“社会人ゴルファー”が、大学生や高校生、アジアの強豪にまじり、奮闘を見せた。



オーガスタナショナルの会長も視察【写真】


今大会に日本勢は10人が出場。特別招待枠で10人目の枠に入った豊島は、普段はゴルフのイベント運営やトーナメントに携わる会社を経営している。「ほとんど練習場にも行きませんし、月に何回とも決めていません」とラウンド数も月によってバラバラだ。

例年なら、今週は国内女子ツアーの「スタンレーディスホンダ」の運営ディレクターとして会場で動き回るはずだったが、「一生に一度です。最初で最後ですね」という今大会の出場のため仕事を“欠席”した。「初日が終わったあとは(スタンレーの)プロアマに行きました」と笑う。両会場は距離にして20キロ、時間にして約30分で移動できるから、一日の最後は仕事に戻ったというわけだ。

第1ラウンドは「71」と奮闘を見せ、第2ラウンドは「74」。そんな忙しいスケジュールでもしっかりと決勝ラウンド進出を決めた。「(日本勢)10人が全員通過しなければいけないという義務もありますし」という気持ちで踏ん張った。「距離的にきつさはありますよ」というなかでも、いぶし銀の技で難コースを攻略した。

「ショートゲームと、コースを攻略する適応力、判断力でやってるのかなと思います」と飛距離を埋める強みもを持ち合わせる。「コースのセッティングはやり応えのある面白いもので、今後の僕のゴルフの参考になっています」と、充実の時間を過ごした。「最後の枠で選んでいただけたのは光栄なこと」。結果的には日本勢で10番目の成績に終わったが、今後に生きる4日間となったことは間違いない。

ミッドアマの3連覇は並大抵の所業ではない。決して大柄ではない体格で戦えているのは、積み重ねてきた経験があってこそ。プレー面では「若い選手のスゴさは参考にならない。女子プロゴルファーのほうが参考になります」と、自分のスタイルをよく分かっているのがパフォーマンス維持の秘訣でもある。

「アンダーパーを出したいですね。あまり数字を決めるタイプではないんですけど、気持ち良く、頑張りたいと思います」と挑んだ最終日は悪天候続きで順延となっていた第3ラウンドの残り11ホールと「78」を叩いてしまった最終ラウンドの18ホール、合計29ホールを回りきった。結果だけを見れば下位ではあるものの、最初で最後の夢舞台が今後の糧になる。

ラウンド数は不定期だが、今週を含めれば、実は3週連続でビッグな大会の真っ最中。前週は4連覇を果たした関東ミッドアマで、来週は「日本オープン」にも出場する。「ハードですね。先週から続いていて、なかなかタフです」。すぐに埼玉県に移動し、東京ゴルフ倶楽部で開催される日本一決定戦に挑む。

この3週間はプレーヤーとしての時間。このあとは社会人に戻り、アジアNo.1を決める大会での学びも含め、出場した大会の記憶を自身が運営するイベントに生かしていく。そして11月開催の日本ミッド4連覇へ。忙しい実りの秋、挑戦はまだまだ続いていく。


<ゴルフ情報ALBA Net>
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