＜スタンレーレディスホンダ2日目◇5日◇東名カントリークラブ（静岡県）◇6610ヤード・パー72＞

第1ラウンドが再開すると、高木優奈がロケットスタートを切った。上がりの4連続バーディなど、アウト9ホールで6バーディ。初日の3バーディとあわせて、「63」の大会コース記録タイをたたき出した。

ふくれっ面の原英莉花【写真】

単独首位発進としたが、第2ラウンドは一変。「ショットは悪くないけどパターが入らなかった」とスコアが停滞した。27ホールの“長丁場”になっただけではなく、アップダウンの激しいコースで体力は消耗していった。それでも「自分の感情というよりは、精いっぱいプレーをするのに必死だった。あまりイライラしなかった」とチャンスを待ち続けた。

そして終盤8番パー5で初バーディを奪い、1バーディ・1ボギーの「72」でプレー。「耐えてようやくバーディがきて、イーブンで上がれたのは褒められるかな」と及第点を与えた。首位と2打差のトータル9アンダー・3位タイで最終日に入る。

第1ラウンドでの『ベストオブチャレンジ賞』として、賞金50万円と空気除菌脱臭機ポータブルAℓNUV_AirP（※）が贈られた。「知らなかった」というまさかの特別賞にびっくり。今季は賞金のほかに、ベストルーキー賞なども多く受賞しているが、「ご褒美は買っていないですよ。わたし6年分のお金かかっているので（笑）」と6度目のプロテスト受験で合格した“遅咲きルーキー”は笑った。

今季はQTランク14位で開幕戦を迎えた。第1回リランキング（出場優先順位の見直し）を10位で突破したが、その後は予選落ちが続き、第2回リランキングは20位だった。「力みすぎも良くないし、成績の気にしすぎも良くない。欲をかかずにシンプルにできれば“それくらいの”ゴルフはできると思う」。今週、練習ラウンドから見てもらっていた坂詰和久コーチには『悪いところがない』と言われ、「あとは頭が悪いだけだとバレていた」と、これも自虐的だ。

第2ラウンドで31回と苦しんだパッティングについては、「思ったところに、思った強さで打てている」と感触は悪くない。かみ合えば、第1ラウンドのようなビッグスコアも期待できる。「一打一打頑張って、結果パットが入ってくれたら優勝争いにも絡めると思う。伸び伸びとプレーするのを心掛けて、普通にゴルフができればいいかな」。最終日最終組のひとつ前から、2打差を追いかける。（文・笠井あかり）

（※）スタンレー電気株式会社、本田技研工業株式会社提供

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