10月4日(金) 6:30
<アジア太平洋アマチュアゴルフ選手権初日◇3日◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡県)◇7217ヤード・パー70>
アジア太平洋地域NO.1アマチュアを決める一戦が開幕。初日は本大志、中野麟太朗が2位タイ発進を決めたが、さらに1打差の5位タイにも日本勢が続いている。
21歳・古瀬幸一朗は『67』のラウンド。「最近までショットの調子が良くなかったのですが、練習日に持ち球であるフェードが機能し出してティショットがよくなって、ショットがまとまっていた」と初日を振り返った。
さらにグリーン上もスコアメイクに貢献した。「結構打ってしまうクセがあるので、ところどころ 1.5メートルくらいオーバーしてしまったのですが、返しのパットはしっかり入ってくれた」と上々の一日に納得感をにじませる。
不調だったティショットが上向き調子ということもあり、久しぶりに自信を取り戻した古瀬。「ドライバーを持って、あとはセカンドをいかにチャンスにつけてバーディを獲るかという考えでプレーしようと心掛けていました」とティショットにストレスがなくなったからこそ、プレーをシンプルに考えることができた。
東北福祉大に通う古瀬は、先輩たちが今大会で築き上げてきた戦績を感じながらプレーをしている。2010、11年と連覇を成し遂げた松山英樹、18年の金谷拓実が優勝し「マスターズ」、「全英オープン」に出場。まさにこの大会から世界へ羽ばたいていったいわば登竜門だ。「偉大な先輩方が成績を残されているので及ばないところはありますが、ついて行けるように頑張りたいです」。控えめながらも、先輩たちの勝利に続けるよう静かな闘志を燃やしている。
さらに専修大・福住修(ふくずみ・しゅう)は御殿場Cのラウンドが初めてながら4バーディ・1ボギーと善戦。22年の日本学生ゴルフ選手権7位、今年5月に行われた国内男子下部ABEMAツアー「太平洋クラブチャレンジ」3位などの成績を残しており、自身の最大の武器は平均飛距離は300ヤードを超えるドライバーだ。
もちろん、初日からその武器を存分に発揮。「ティショットがまとまっていたのでフェアウェイに置いて、セカンドを狙える位置から打てていたのが良かったかなと思います」と好スコアの要因を挙げた。
初日は午前中に青空が広がったものの、午後は次第に雨が降り始める天候となったが、2日目は午前中から雨予報。午前6時30分とまさに、雨中のスタートになる可能性が高いが「スコアがあまり伸びないと思うので、耐えつつ伸ばせるところは伸ばせたらと思います」と道筋を立てた。
8月には富岡倶楽部(群馬県)で行われた国内男子ツアーのファーストQTを受験し3位タイの成績を残し調子は上向き。「優勝したらマスターズに出られるので、出るからには優勝を狙いたいです」。勢いそのままに日本人4人目の快挙達成を目指す。