10月4日(金) 13:45
日本翻訳連盟は、10~11月に国内最大規模の企業向け翻訳・通訳イベント「第33回JTF翻訳祭2024」を開催する。会場開催の日程は10月24日(木)・25日(金)で、会場は金沢市文化ホール。10月29日(火)〜11月30日(土)には、基調講演を除く会場開催プログラムにオンライン限定のプログラムを加えて、オンデマンドで配信する。
「JTF翻訳祭」は、翻訳者・通訳者、翻訳・通訳会社、クライアント企業、ツール開発企業が集う国内最⼤規模の翻訳・通訳イベント。ユネスコが9⽉30⽇を「世界翻訳の⽇」と制定したことを祝う記念⾏事として1989年より毎年開催している。
イベントは、翻訳・通訳に関するセミナーや講演、ワークショップ、交流パーティーや協賛企業によるブース展示など、多彩なプログラムで構成。
2024年の翻訳祭は、昨年に続いて、会場とオンライン(オンデマンド配信)によるハイブリッド形式での開催となる。
注目の会場限定プログラム今年のテーマは「ことばを伝える ― 情報、技術、文化、そして心を伝える」。
初の北陸開催となる会場開催では、基調講演に『東京都同情塔』で第170回芥川龍之介賞を受賞した九段理江氏を迎え、SNS時代におけることばのあり方、ことばによるコミュニケーションの未来を探る。
また、会場プログラムのもう一つの目玉として、神田外語大学専任講師の柴原智幸氏が審査員を務める「翻訳ミニコンテスト」を実施。第一線で活躍中のベテランの翻訳者はもちろん、翻訳を勉強中の学生や翻訳業を始めたばかりの翻訳者、さらにはふだんは翻訳をしていない人まで、幅広い参加者を対象にしている。
なお、基調講演と翻訳ミニコンテストは会場限定プログラムとなっている。
展示会や交流会も企画展示会場では、日本の産業翻訳・通訳を担う企業が一堂に会し、展示を行う。展示スペースは無料で入場可能なので、企業での翻訳・通訳に関する困りごとがあれば相談することができる。
10月24日(木)の基調講演後には、登壇者、参加者との情報交換やコミュニケーションの場として、金沢ニューグランドホテルにて交流パーティーも開催される。
1か月にわたりオンデマンド配信も会場開催後の10月29日(火)からは、オンデマンド配信がスタート。会場で開催されたセミナーを含む26のプログラムを1か月にわたってオンデマンドで配信する。
翻訳・通訳業界の最新トピックを、世界のどこからでも、好きなタイミングで、何度でも視聴することができる。
登壇者と参加費について「第33回JTF翻訳祭2024」の主な登壇者は、個人翻訳者の井口耕二氏、日本電信電話上席特別研究員の永田昌明氏、吉本興業所属芸人/映像字幕翻訳家のチャド・イアン・マレー氏、日本財務翻訳代表取締役社長の松本智子氏。講演詳細については、公式サイト内プログラム一覧ページにて確認できる。
参加費は、参加形式および種別によって異なり、会員6,600~19,800円、一般9,900~25,300円。詳細は公式サイト内、チケット情報ページにて確認を。
「翻訳の日」にオンラインイベントを開催また「第33回JTF翻訳祭2024」の開催に先立ち、9月30日(月)の「翻訳の日」に、災害時の多言語支援に焦点を当てたパネルディスカッションが公開された。
今年の1月1日(月)に発生した石川県での大地震や、増加する水害など、日本での災害が相次ぐなか、在日・訪日外国人への支援はますます重要な課題となっている。
このディスカッションでは、多文化共生社会における災害時の多言語支援の現状について、立場の異なるパネリストが各自の視点から意見を交わし、今後の課題や展望を議論している。
パネルディスカッションは10月30日(水)までYouTubeにて無料配信中なので、「第33回JTF翻訳祭2024」とあわせてチェックしてみて。
■第33回JTF翻訳祭2024
会場開催:10月24日(木)・25日(金)
オンデマンド配信:10月29日(火)〜11月30日(土)
セミナー・出展会場:金沢市文化ホール(石川県金沢市高岡町15-1)
交流パーティー会場:金沢ニューグランドホテル(石川県金沢市南町4-1)
オンデマンド配信:EventRegistにより配信
公式サイト:https://www.33jtffestival2024.com
プログラム一覧:https://www.33jtffestival2024.com/program-list
パネルディスカッション動画:https://youtu.be/BvJg0OWs1lU?si=yXXU4kEcjgzDWyHg
(丸本チャ子)