10月3日(木) 9:00
<ACNチャンピオンシップ事前情報◇2日◇三木ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6993ヤード・パー71>
最近、長い後ろ髪がトレードマークだった石川遼がバッサリ“斬髪”。スッキリした髪型で会場に現れた。「ちょっと、さすがに暑すぎた…」とおどけて見せた。
9月の「パナソニックオープン」を48位タイで終えたあと、前週の「バンテリン東海クラシック」はスキップ。コンディションを整えるためにハードなトレーニングやスイングのチェックに費やした。
「筋肉痛がガンガンくるようなトレーニングは、連戦中はなかなかできなかったのですごく良かった。あとは、パナソニックオープンの最終日は自分の中では手ごたえを感じていて、それをおさらいした感じですね」。オープンウィークが有意義な時間となった。
そして、今週はキャディバックを担ぐのは妹の葉子さん。相棒の佐藤賢和キャディはロープの外から石川を見守る。「コーチとロープの外で僕のゴルフを見てもらうという感じです。普段だったらこの状況で2人だったらどう攻めるっていうのをコーチと賢和さんで話してもうらう。コーチは普段ロープの外で声が聞こえていないから、それをリアルタイムで見てやってもらうという感じです」。
そのデータ分析専門のコーチは、最近2年の全ラウンド、全ショットを見てデータを蓄積しているという。データと現場の声をすり合わせる作業を今週に取り組む。「なかなかできることじゃないと思うし、これができるとより色々なことがスムーズに進むかなという感じはしますね。その手助けを賢和さんにもしてもらっているという感じです」。チーム全体で課題を明確にする。
6月には自身が“最も苦手”と話す国内メジャー「BMW ツアー選手権 森ビルカップ」で2位。さらに「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」でツアー19勝目を挙げた。しかし、それ以降トップ10入りはない。
「すごく勉強になっているシーズン。今までベストを尽くしてきているので、やることは変わらないのがすごく正直な思い。毎日毎日、1ミリでも前に進んで、コツコツ積み重ねていくということをやっていくしかない」。来週は悲願のタイトルである「日本オープン」も控えるなか、石川に“一筋の光”が見えるのか。(文・神吉孝昌)