10月3日(木) 11:00
ツアー初優勝を期待されている小林夢果。ジャンボ尾崎を師匠に持つ小林が愛用するアイアンを撮影すると、面白いスペックを発見した。その詳細をレポートしたい。
ジャンボ監修グリップはハーフコード入り‼軟鉄アイアンは真っすぐを感じさせる美顔です【写真】
小林はアイアンでは、『PRGR 01 アイアン』ヘッドを使用している。『PRGR 01 アイアン』はバックフェースを厚肉化することで、重厚感のある打感を実現した軟鉄鍛造モデル。どこを気に入っているのか、本人にじっくり聞いてみた。
「顔がきれいだったのが一番の決め手です。これを渡されて一発で惚れこみました。他の『02アイアン』も構えたけど、これは構えたときにピンと来たんです。それほどヘッドは小さく感じませんね。軟鉄鍛造ヘッドなのでパチンとボールを弾かないのもいいですね。ボールがフェースに長く乗っていて、押し込んでラインが出せます。フェースの乗り感は長い方だと思いますね」
シャフトは、畑岡奈紗なども使用する『スチールファイバーi110cw』シャフトを採用している。コア部分はカーボンを、外側の層にスチールファイバーを巻き付けてカーボンの特性とスチールの特性を組み合わせた高性能シャフト。スチールシャフトでも打てるパワーを秘める彼女は、このシャフトのどこに惚れ込んでいるのか?
「このシャフトに替えたら、弾道の曲がり幅が狭くなりました。ヘッドが暴れないし、安定感があります。ミスしても許容範囲に収まりますね。他のスチールシャフトも打ちましたが、他のシャフトだと弾道を抑えて打つときに吹け上がってしまいます。弾道を低く打ち出したら、目線の高さに飛ばしたい。『スチールファイバーi110cw』だとその高さに飛んでくれるんです。抑えて打っても低い球が打てるし、しっかり振ると高い球が打てるので、弾道の打ち分けができるのを一番気に入っていますね」
小林といえば、ジャンボ尾崎の弟子として知られるが、グリップはジャンボが監修した『ツアーG Jスペックグリップ』を採用。このブリップは素手で握るチップ側には、グリップ力を高める振動吸収ラバー素材を使用し、バット側にはコード入りを採用して、当たり負けしない性能を備えている。
「ジャンボさんに『このグリップを使っていいですか?』と聞いたら、OKしてくれたので使っています。左手部分は滑りにくいコード入りが良かったんです。スイングで大事な左手で振ってもズレないし、雨でも滑らないのがいいですね。アイアンでは左手でグッと抑えて打ちたいので、気に入っていますね」
こだわって選び抜いて仕上げられた小林の軟鉄鍛造アイアン。この相棒を武器に、師匠に初優勝の報告をする日が訪れることを期待したい。
◇◇◇
今季初優勝が待たれる原英莉花。ハードヒッターである彼女のセッティングは、タイトリストのクラブが多く入っている。関連記事【原英莉花のバッグにタイトリストが8本!なぜ『GT2』ドライバーと『T150』アイアンに替えたんですか?】を読めば、大きく変わった理由がわかる。