昨年は“涙”の優勝30歳を迎えた稲森佑貴が覚えた違和感「突然いい感覚が消えて…」

昨年覇者・稲森佑貴が連覇を目指す(写真は前週)(撮影:米山聡明)

昨年は“涙”の優勝30歳を迎えた稲森佑貴が覚えた違和感「突然いい感覚が消えて…」

10月3日(木) 9:34

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<ACNチャンピオンシップ事前情報◇2日◇三木ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6993ヤード・パー71>

“日本一曲がらない男”、稲森佑貴が10月2日に30歳の誕生日を迎えた。「いや~、早いっすね。このあいだぐらいまで、20歳ぐらいだった。まだ30歳の実感がないですけど、頑張りたいなと思います」。



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昨年大会は、ソン・ヨンハン(韓国)とのプレーオフを制し通算5勝目。不調のなかでつかみ取った勝利に思わず、“涙”がこぼれた。「去年も誕生日ウィークで勝つことができた。そのあとの米ツアーのZOZOチャンピオンシップにも、最終戦の日本シリーズJTカップにも出場ができたので。あの優勝のおかげで、いい形で終われたのかな」と、いい思い出が残る。

しかし、今季は苦しい時間が続いている。7月の「日本プロゴルフ選手権」で2位タイに入ったものの、トップ10は3回。優勝はなく、賞金ランキングは20位に甘んじている。原因は生命線であるショットの精度。その正確性を示すパーオン率は70.238%(23位)となっており、「ショット全体がかみ合っていない。本当にゴルフの怖いところなのですが、突然いい感覚が消えてしまって…」。クラブを以前に使用していたものに戻すなど、試行錯誤を続けている。

「自分の中では、同じことをやっているつもりですが、段々とズレてきて、結果曲がったりして。 そこの調整に試合を犠牲にしてきちゃったなって感じです」。昨年のように不調のなかで迎えた今大会。何かきっかけをつかみたい。

昨年は三甲ゴルフ倶楽部ジャパンコースで行われたが、今年は三木ゴルフ倶楽部に舞台を移す。「グリーンが結構仕上がっているので、奥にこぼしたら大変だなという印象があります。でもフェアウェイがめちゃくちゃ狭いわけではないと思うし、みんなに優勝のチャンスがあるんじゃないかと思います。自分のゴルフに徹したいですね」。昨年涙を流した思い出の大会で再起をはかる。(文・神吉孝昌)


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