日本シニアツアーの原点へタイの55歳が“ウルトラマン”に囲まれ大会連覇へ

スリロットが大会連覇を狙う(提供:日本プロゴルフ協会)

日本シニアツアーの原点へタイの55歳が“ウルトラマン”に囲まれ大会連覇へ

10月3日(木) 9:00

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<日本シニアプロゴルフ選手権事前情報◇2日◇イーグルポイントゴルフクラブ(茨城県)◇7102ヤード・パー72>

日本シニアツアーのデビュー戦となった2023年大会で、シニアプロゴルファー日本一に輝いたサマヌーン・スリロット(タイ)。20年にPGAトーナメントプレーヤーの資格を得るも、コロナ禍の影響で日本で戦うことができなかったが、念願の日本ツアー初出場で公式戦Vを飾った。



男子ツアーでは12歳がデビュー【写真】


連覇がかかるが、本人は意識せずに自身が発揮できるパフォーマンスに集中していくようだ。「昨年は初出場でチャンピオンになったということですけど、それは意識せずに。今回もチャンピオンは追いますけど、力まずにいつものプレーを心がけたいです」。というのも、前戦の「日本シニアオープン」ではラフが約25センチと長く、ボールがすっぽり埋まってしまうほど深かった。ラフに入れば出すことだけでせいいっぱい。その影響で「ちょっと痛めている。その辺も含めて安全運転で行きたい」という右ヒジをかばう。「なるべく安全なプレー」を意識して、まずは予選通過を目指していく。

レギュラーツアー参戦経験もあって“日本が好き”という思いから、シニアになっても日本で戦う願望をもっていた。そこで初優勝を飾り、3年間のシードを獲得。初シード選手として迎えた今シーズンは7試合中トップ10入りが4回と上々かと思いきや、そうでもない。それでも「それも1歩1歩じゃないですか。あわてることなく3年を有効に使いたい」と前向きにとらえている。

今大会は円谷フィールズホールディングスが特別協賛。そのため、会場にはシニア世代が親しみをもつウルトラマンの巨大フィギュアや、プロアマ戦の2日間は父、母ら4体のウルトラマンファミリーが姿を現した。「タイでもテレビとか映画でやっていたので、馴染みはあります」とウルトラマンを発見すると記念撮影をし楽しむスリロットの姿があった。「空いた時間はウルトラマンに接することができて、ある意味“エンジョイ”しながら挑めるんじゃないかなと思います」。メジャーではあるものの、幼いころにテレビで見ていた“正義の味方”にテンションが上がっていた。

「ギャラリーにプレーで楽しんでいただけるように一生懸命やります」。大好きな日本の地で、また日本のギャラリーから大きな歓声を浴びるためにも、自身がスタートを切った思い入れのある大会で、ウルトラマンに囲まれて今季初優勝をつかみたい。


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