10月3日(木) 15:00
これまで多くの名勝負、名場面が生まれた国内女子ツアー。それらのシーンを当時の写真とともに振り返る。今回は「スタンレーレディスホンダ」の2011年大会をプレーバック。
東名カントリークラブで開催された2011年大会は、有村智恵が通算8勝目を挙げた。初日はアルバトロスとホールインワンを同一ラウンドでマークする史上初の快挙を達成した。
イーブンパーで迎えた8番503ヤードのパー5だった。残り約190ヤードのセカンドがピン手前5メートルからコロがってそのままカップに吸い込まれた。国内女子ツアーにおいてアルバトロスが記録されたのは10回目(当時)で、09年の「フジサンケイレディス」以来、自身2度目の達成。複数回のアルバトロス達成も国内女子ツアー史上初の快挙となった。しかし、この日の有村の勢いはそれだけでは終わらなかった。
3アンダーで折り返したバックナインでは15番までで1つ伸ばし、迎えた16番パー3だ。8番アイアンで放ったティショットは「完璧でした」と思い通りの軌道を描いてカップインし、エース達成。同一ラウンドでアルバトロスとホールインワンを記録する史上初の快挙となった。さらに、続く17番でバーディを奪うと7アンダー・単独首位でホールアウト。ラウンド後の取材では「ちょっと怖かった」と神がかったプレーに自身も驚くばかりだった。