10月3日(木) 16:41
<スタンレーレディスホンダ事前情報◇3日◇東名カントリークラブ(静岡県)◇6610ヤード・パー72>
米国女子ツアーの来季出場権をかけた予選会「Qシリーズ」(2次予選・10月15~18日)を来週に控える原英莉花は、今大会がその前のラストマッチとなる。「いつもと変わらずにやりたい」と意気込み、勢いをつけて渡米したい。
昨年はスコア誤記による失格に終わり、再挑戦を明言していた今年は「10月8日時点の世界ランキング75位以内」の資格で最終から出場することを目指していた。ただ、現在のランキングは100位でそれは厳しい状況となった。連覇がかかった先週の「日本女子オープン」は上位争いに加わるも8位で終え、竹田麗央にチャンピオンブレザーをかける“プレゼンター”で幕を閉じることになった。
いまの状態については「あまり変わらないです。ちょっとドローボールが出たりする」と、逆球に悩むなど決して良くはない。それでも「試合の組み立て方や、気持ちのもっていきかたというのは前向きになってきた」と、覚悟を持ちながらプレーを続けている。
女子オープンの開幕前には、ジャンボ邸を訪れた。「(ジャンボ尾崎が)いらっしゃれば見てもらえたらと思っていた。いらっしゃらなくてお会いできなかったけれど、クラブ調整をしてもらった」。信頼を置くジャンボ邸のはかりを使って、アイアンのライ角と見え方を整えた。「クセは少し減ったかな」と渡米前のギア調整もバッチリだ。
昨年の今大会は28位。目指すはそれをはるかに上回る数字で、内容にもこだわりたい。「気候も良くなってきた。アップダウンがあって難しいコースではあるけれど、優勝争いして毎日アンダーで回れるようにしたい」と、最高の結果で米国の弾みにしたい。
同じく、神谷そらもQシリーズに挑戦する。「調子はぼちぼち。(気になるところは)出したらキリがないですね」とちょっぴり消極的だ。それでも「予選会だからといって、ひとつの試合としか見ていないです。いつも通りやるだけです」と自然体を貫く構えだ。
挑戦するきっかけのひとつにもなった、「パリ五輪」銅メダリストのリン・シユ(中国)とは連絡を取り合っているという。「受けるって確定してからは連絡していないけれど、全米のときに受けよっかなみたいな話はしました。全部受かってから報告ができたらいいな」。2次予選はもちろん、最終予選会(12月5~9日)まで一気に駆け抜けたい。(文。笠井あかり)