アカデミー賞を3度受賞した名優ダニエル・デイ=ルイスが、7年ぶりに銀幕に復帰することが明らかになった。フォーカス・フィーチャーズとプランBが製作する新作映画「アネモネ(原題)」に主演するという。
「アネモネ(原題)」は、実の息子ローナン・デイ=ルイス監督のデビュー作となる。父子で脚本を手掛けた作品で、父と息子、兄弟間の複雑な家族関係を描くストーリーだという。
共演には実力派俳優陣が名を連ねる。「ゲーム・オブ・スローンズ」で知られるショーン・ビーン、「マイノリティ・リポート」のサマンサ・モートン、新進気鋭のサミュエル・ボトムリー、サフィア・オークリー=グリーンらが出演する。
ローナン・デイ=ルイスは映画監督デビューを飾る一方で、画家としても活躍している。10月2日には香港で初の国際個展を開催し、続いてニューヨークとロサンゼルスでも展覧会を予定している。
ダニエル・デイ=ルイスといえば、「マイ・レフト・フット」「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」「リンカーン」で史上最多となるアカデミー賞主演男優賞を受賞。稀代の名優だが、役作りにこだわるため、出演作が少ないことで知られている。2017年のポール・トーマス・アンダーソン監督作「ファントム・スレッド」を最後に、引退を宣言していた。
フォーカス・フィーチャーズのピーター・クヤウスキー会長は「才能あふれる視覚芸術家ローナン・デイ=ルイスの長編デビュー作に、ダニエル・デイ=ルイスがクリエイティブ・コラボレーターとして参加することに、これ以上ない興奮を覚えています」と声明を発表。「彼らが執筆した脚本は真に卓越したものです。プランBチームとともに、彼らの共通のビジョンを観客に届けられることを楽しみにしています」
「アネモネ(原題)」の公開時期は未定。
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ファントム・スレッド
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