10月1日(火) 11:00
「日本女子オープン」を制して、「ソニー 日本女子プロ選手権」に続く日本タイトル連勝を果たした竹田麗央。そして、日本女子オープンで2位に入った岩井明愛。二人が愛用するパターの共通点とは?
手のヒラに置くとフェースがわずかに傾くのが二人の愛用パターの秘密だった【写真】
竹田が使用するパターは『オデッセイAi-ONE #7S』。「2本のツノが後ろにあるので、すごく安心感がある。狙ったところに打てます」と厚い信頼を寄せる。このモデルは、手のヒラに乗せるとフェースが真上を向くフェースバランスと比べて、フェースがやや傾くトゥ・ヒールバランスのモデルだ。
「ストレート軌道に振りますが、球をつかまえたい感覚が欲しいから使用していると思います。完全なフェースバランス型で真っすぐ振ろうとすると、ストローク中にフェースが開くミスが起こる。直進性の高いネオマレット型でもわずかにフェースターンすることで、真っすぐ打ち出しやすくなります」(オデッセイ・ツアー担当)
一方、岩井が使用するパターは、『スパイダーX カッパーホワイト スモールスラント』。岩井はこのモデルについて、以前「自分はテーラーメイドの形、モデルが好きで、ローリー・マキロイが好きなんですけど、彼が使っているパターというのもあります」と語っていた。マキロイもかつて使用していたのが、このモデルなのだ。
2019年発売の同モデルについて米国のテーラーメイドは以下のように説明していた。
「元々はブレードパターを愛する選手をマレットパターに替えるために設計されました。ウェイトはソール前部に配置され、より多くのフェース開閉を生み出します。フェースからは33mmの重心深度となっています。このモデルはMOIが5,000kg・m2。スモールスラントネックで重心角30度(手のヒラに置くとフェースが30度傾く)のトゥ・ヒールバランスになっています」
直進性の高いネオマレット型でも多少のフェース開閉を得ることで、球をつかまえて真っすぐ打ち出す竹田と岩井。ネオマレット型を使って右に押し出すミスに悩む人は、これらのパターを試してみるのもありかもしれない。
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