【第1話】から読む。
前回からの続き。私はチエ。最近になって近所のスーパーでパートとして働きはじめました。ひょんなことからパート先のシミズさんに、「ユウトさん(夫)を貸して!」と頼まれてしまいました。「男手がどうしても必要だから」と言っていますが、夫は決して腕力のあるタイプには見えません。私も嫌な予感しかしませんし、夫本人も「絶対に嫌」と拒否。「どうしても手が必要なら便利屋さんに頼めばいい」という夫の主張と同意見です。とりあえず今度パートで顔を合わせたら、しっかりと断ろうと思います。
今日はシミズさんはお休みのようでした。明日顔を合わせたときに話そうと考えていると、休憩時間にパートの人から声をかけられました。そしてパートさん2人は気まずそうに顔を見合わせています。何かあったのでしょうか……?
「シミズさんには深入りしないほうがいい」と話すパートさん。そして、「旦那さん貸してとか言われていない?」と聞かれてびっくり。まさにシミズさんから私が言われたことですが、どうして知っているのでしょうか?
なんでもシミズさんは、自分と同じ年くらいのパートさんの旦那さんを借りてデートしているという噂があるようです。私は信じられないのと同時に、ゾッとしてしまいました。聞いたところ、「動かしたい家具があるから男手が必要」というのも真っ赤な嘘のようで……。
夫と話をした翌日、断るつもりでパートに行きました。しかしその日はシミズさんがお休み。すると普段はあまり話をしていないパートさんたちが、シミズさんの“悪行”について教えてくれたのです。パートさんたちによると、なんとシミズさんは、他のパートさんにも「旦那さんを貸して」と言って、デートに誘っていたのだそう。しかも息子さんには「新しいパパ」として紹介しているようで……まさにホラーです。こんなことを聞いてしまった私は、絶対に断ろうと心に誓ったのでした。
【第5話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ脚本・motte作画・ちょもす編集・横内みか
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