9月30日(月) 11:00
米ツアー予選会の挑戦を表明したハードヒッター・原英莉花のセッティングを撮影。今季ドライバーやアイアンを大きく変更した彼女のギアへのこだわりをじっくり聞いた。
原英莉花の14本全部見せます!『GT2』ドライバーはシャープな逃げ顔です【写真】
ドライバーはタイトリストの『GT2』(9度)に『LIN-Q BLUE EX 50S』を採用している。今まではキャロウェイのクラブを使っていたが、大きく変わった。なぜドライバーを替えたのか?
「スピン量が少し抑えられたのが、一番の替えた理由ですね。顔の小さい『GT3』を試したんですが、それだと重心距離が短いので、ヘッドが返ってしまう。『GT2』は少し大きめで重心距離がやや長いので、つかまりすぎず私に合っていると思いました」
原の持ち球はフェードで、コスり球が出ないように意識しているが、フェードヒッターにとって左に引っかける逆球は致命的となる。
「シャフトは今まで中調子の『ジ・アッタス V2』を使っていましたが、中元調子の『LIN-Q BLUE EX』に替えました。こちらの方が、手元が軟らかくて先が走り過ぎない。左に行かないので気に入っています」
ドライバー同様に3Wも『GT2』に変更。どこを気に入っているのだろうか?
「元々ロフトが見える顔が好きじゃないんです。右を向いたり左を向いたりするように見えて、構えづらい。上に飛びそうなイメージが出て、自分の思うようなスイングができないんです。でも、『GT2』ならロフトが立っていて、それがなくて構えやすいんです」
『GT2』はロフトが立って見えながらも球が上がってくれて、前に強く球が飛ぶため、非常に使いやすいという。
アイアンは今までミズノのモデルを使っていたが、現在は『タイトリスト T150』アイアンに変更。その理由を語ってくれた。
「打感が柔らかくて良かったのと、やっぱりタテ距離が以前より飛んでくれたのが大きな理由ですね。球がフェースにくっつく感覚で打てるモデルは、あまり飛ばないものが多いんです。だけど、飛び系モデルだと打感が良くないので、『タイトリスト T150』がちょうど良かったんです」
現在は7番でキャリー155ヤード飛ぶようになったという。シャフトの『ATTAS FF アイアン95』は、ウェッジでも採用する長く使っているモデルだ。
「元々師匠のジャンボさんからいただいたウェッジに挿さっていたシャフトです。これがいいなーと思って使い続けています。叩きに行ったときに刺さり過ぎないので、私にはいいですね。スチールシャフトだと抜けずに手首を痛めてしまうので……」
今季はここまで優勝はないが、トップ10入り5回など徐々に調子を上げている。新たに替えたセッティングで、来年の米ツアー出場権獲得を目指す。
【原英莉花のクラブセッティング】
1W:タイトリスト GT2(9度/LIN-Q BLUE EX 50S)
3W:タイトリスト GT2(13.5度/LIN-Q BLUE EX 60S)
5W:パラダイム Ai SMOKE ◆◆◆(18度/LIN-Q BLUE EX 60S)
UT:APEX UW(21度/ATTAS EZ 65S)
5I~PW:タイトリスト T150(ATTAS FF アイアン95)
49・55・59度:ゾディア プロト(ATTAS FF アイアン95)
PT:オデッセイ ホワイト・ホット OG パター ロッシーS
BALL:ツアーB XS
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初優勝が待たれる菅楓華。ショットメーカーである彼女のセッティングにさまざまなこだわりがある。関連記事【菅楓華のこだわりの14本を激写!「コンパクトな顔でつかまるヘッドがいいんです」】を読めば、その秘密がわかる。