毎日のようにスマートフォンやタブレット端末、ゲーム機などを手にし、チャットをしたり、動画を楽しんだり、SNSに投稿したり、ゲームをしたりと、日常生活はテクノロジーにあふれている。現代社会は多数のテクノロジーによって成立しているのだ。なので、これからの時代を生き抜いていくために必要なことは、理系的思考法だ。
■AI時代に必須!社会を生き抜いていくための「テクノロジー脳」の作り方
『テクノロジー脳のつくりかた理系人間が日常的にやっているアタマの体操』(齊田興哉著、アルク刊)では、元JAXA・宇宙ビジネスコンサルタントの齊田興哉氏が、誰もが必要な理系的思考法を「テクノロジー脳」と名付け、テクノロジーを理解する手法やコツを紹介する。
テクノロジー脳は、階段を一段ずつ上っていくようにつくっていく。最初は「知らない」ことの存在を認識すること。「知らない」ことに出会うタイミングやそのときの心理を理解するために、一人ひとりが持つ「知らない」に出会ったときの思考や行動の癖を認識する。そして、「知らない」という状況から「知る」という状況に脳を意識的に動かしていくための心構えを持って行動する。たとえば、「知る」を増やすには、「知らない」に出くわしたら、すぐにメモをとること。メモをとる理由は、備忘、復習、理解の3つ。
そして、「知らない」ことに出会えるようになったら、知らないテクノロジーを理解する方法やすぐには理解できないときの取り組み方を学び、本当に理解できているのか、間違って脳にインプットされていないかを確認する。さらに「構造化」によって理解の質を高める。構造化できると、ものごとの骨子を正確に理解でき、整理し、相手にわかりやすく伝えるといった応用が利くようになる。
これらの階段を上りきると、さまざまなテクノロジーを自分なりに理解できるようになり、自分なりに未来を予想できるようになる。テクノロジー脳が未来を予想できるようになるのは、テクノロジーの過去の変遷、事象、歴史などを新しいテクノロジーに当てはめることができるからだ。まずは得られた知識や情報から、時間の流れ、変遷、失敗、成功などテクノロジーやその同行を構造化する。次に、新しく知りたい情報に当てはめるかどうなるかを考える。それを繰り返すと未来を予想できるようになるのだ。
「知らない」ことを知り、柔軟に理解するためにも、理系的思考法であるテクノロジー脳を身につけてみてはいかがだろう。これからの時代を生き抜く力も身につくはずだ。
(新刊JP編集部)
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