伊藤英明と新木優子が夫婦役を務め、石川慶監督(「愚行録」「ある男」)がメガホンをとったAmazon Original映画「不都合な記憶」から、伊藤と新木による7分以上の特別対談映像(http://youtu.be/v8IG3uvOU8w)がお披露目された。ふたりは、アドリブで演じたという、セリフのない夫婦喧嘩のシーンの裏側を明かした。
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【フォトギャラリー】「不都合な記憶」近未来の夫婦の生活をとらえた場面写真
本作は近い未来、身近で起こりうる“愛の形”を描く“サイコパスサスペンス・ロマンス作品”。物語の舞台は西暦2200年、科学技術が発展し、人類の宇宙移住が進んだ近未来。宇宙に浮かぶ高級レジデンスで暮らすナオキ(伊藤)とマユミ(新木)は、一見誰もが憧れる完璧な夫婦だ。しかし、歪んだ愛情を持つナオキは、自分を愛してくれていた頃の妻を求め、何度も妻をアンドロイドにして作り変えていた。妻を愛するあまり、“完璧な妻”を求めるナオキの行動はエスカレートし、一方のマユミも、夫への復讐を企てる。
特別対談映像で、伊藤は「“人間のリアルな感情”を描くことへの監督のこだわりを感じた」と語る。アドリブで撮影された、台本にセリフのない夫婦喧嘩のシーンについて、伊藤は「優子さんの表情がすごくコロコロ変わって、いきなりブワーって泣いたり、感情の起伏が本当にすごかった」と、新木の体当たりの演技に圧倒されたと述懐する。
新木が「あれは伊藤さんに引き出していただきました」と述べると、伊藤は「そんなことなくて、けっこうバイオレンスなシーンだったから、普段も俺こうなんだって思われたらどうしようと思って(笑)。でも優子さんがそれに反応してくれて。だからお芝居なのか、リアルなのか分かんない」と、笑い交じりに明かす。新木も「私も何なのか分からないというか、マユミの気持ちを演じてはいるけど、どこか自分自身の感情も引き出される部分もあって。お芝居をしているんだけどしてないみたいな、本当に今までに感じたことのない感覚でした」と、役に没入して挑んだ撮影だったと語った。
また撮影現場でふたりは、「ナオキが妻のマユミに“完璧”を求め、何度も過去のアンドロイドとして作り変えるという狂気的な行動を繰り返す理由」について、話し合っていたという。「なぜマユミを完璧にしたいのか?」という物語の重要な核となる部分を、伊藤は「誰もが持っている執着心なんだよね」と、ナオキの行動には、時代を超えた普遍的なテーマが込められていると分析。新木も「奥底に蓋をしている感情だけど、見せられる人もいる。私はそれを伊藤さんには見せながら、タイで2カ月の撮影ができた。完璧じゃない所もさらけ出せる環境だったから、完璧を追い求めてくるナオキに対して“不信感”とか“嫌悪感”をちゃんと抱きながらいれました」と振り返った。
さらに映像では新木が、ナオキとマユミが夫婦生活を送る、宇宙に浮かぶ高級レジデンスのセットを案内する姿が映し出される。最後にふたりは、「壮大な宇宙という舞台で、人間の複雑に絡み合った感情が表現された作品だと思います」(伊藤)、「同じ人でも変わってしまう可能性があるし、一歩間違えてしまう可能性がある。年を重ねるごとに見たら印象が変わると思いますので、長く愛される作品になってほしいです」(新木)と、メッセージを託した。
「不都合な記憶」は、9月27日からPrime Videoで世界独占配信開始される。
【作品情報】
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不都合な記憶
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