北村匠海が短編映画監督デビュー!24歳で死去したポエトリーラッパーの楽曲「世界征服やめた」を映画化

脚本・監督に挑戦した北村匠海

北村匠海が短編映画監督デビュー!24歳で死去したポエトリーラッパーの楽曲「世界征服やめた」を映画化

9月24日(火) 18:00

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北村匠海が初めて脚本・監督を務めた短編映画「世界征服やめた」が、2025年2月にヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国順次公開されることが決定した。

【フォトギャラリー】原案となった楽曲を手掛けた「不可思議/wonderboy」

本作は、2011年6月23日に不慮の事故でこの世を去ったポエトリーラッパー「不可思議/wonderboy」の代表曲の1つ「世界征服やめた」に強く影響を受けた北村が脚本を書き下ろし、自らメガホンをとった短編映画。

独特な言葉のセンスとパフォーマンスで注目を浴びた「不可思議/wonderboy」は、11年に日本を代表する詩人・谷川俊太郎と共演し、本人許諾で「生きる」を音源化。しかし、1stアルバムを発表後に不慮の事故に遭い、24歳で死去した。

北村は、「学生時代の僕は、正直絶望していた。自分にとって未来が光あるものに思えなかった。そんな中出会ったのが、ポエトリーリーディングという音楽ジャンル。中でも不可思議/wonderboyさんでした」とその出会いを振り返る。

そして、「不可思議/wonderboy さんを知った頃には、彼はもう亡くなっていました。悲しかったんです。あなたに救われた人は今もまだ沢山いますと伝えたかった。だから映画を作りたかったというのはお門違いなのかもしれませんが、『世界征服やめた』から貰った感情をいつか映画にしたかった」と胸の内を明かし、「何度も書けなくなった脚本に、何度も何度もついてきてくれたスタッフさんや、キャストさん、エキストラの皆さん、全員に感謝です」とコメントを寄せた。

映画は、生にすがる事への尊さと、“人生の主人公は自分しかいないのだ”と思い起こさせるヒューマンストーリー。主人公・彼方は、社会の中で生きる内向的な社会人。どこか飄々として、それでいて白黒をはっきりさせたがる同僚・星野の選んだ決断に、彼方の人生は大きく揺れ動く。

「世界征服やめた」は25年2月にヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国順次公開。北村のコメント全文は以下の通り。

【脚本・監督:北村匠海】

学生時代の僕は、正直絶望していた。自分にとって未来が光あるものに思えなかった。
そんな中出会ったのが、ポエトリーリーディングという音楽ジャンル。
中でも不可思議/wonderboy さんでした。そして「世界征服やめた」は、僕の人生を変えた曲です。

不可思議/wonderboy さんを知った頃には、彼はもう亡くなっていました。悲しかったんです。あなたに救われた人は今もまだ沢山いますと伝えたかった。だから映画を作りたかったというのはお門違いなのかもしれませんが、「世界征服やめた」から貰った感情をいつか映画にしたかった。20歳の頃から言い続けた結果、自分が脚本・監督をやるまでに至りました。

社会人として生きるということ、そこには生活があるということ、期待していた自由ではなく絶望すらも滲む大人という概念の中で、生きて生きて生きて生きて生きるということ、生きているということは何なのか。笑うということなのか、ご飯が美味しいということなのか、友達がいるということなのか、暗闇ということなのか、小さな光を掴むということなのか。何度も書けなくなった脚本に、何度も何度もついてきてくれたスタッフさんや、キャストさん、エキストラの皆さん、全員に感謝です。

【作品情報】
世界征服やめた

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