藤ヶ谷太輔と奈緒が主演し、辻村深月氏のベストセラー小説を映画化する「傲慢と善良」(9月27日公開)。このほど、作品を鑑賞した筒井真理子、のん、玉城ティナ、ひうらさとる氏、犬童一心監督のコメントが発表された。ひうら氏は、描き下ろしのイラストも提供している。
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【フォトギャラリー】ひうらさとる氏のイラスト
物語の中心となるのは、マッチングアプリで出会った西澤架と坂庭真実。しかし、ふたりが婚約した直後、真実は突然失踪する。やがて架が彼女を探すなかで、知りたくなかった彼女の過去と嘘が明らかになっていく。
原作を「人生で一番好きな小説」と語る藤ヶ谷が、婚活で真実と付き合い始めるも1年も将来を決めない“傲慢”な架、「辻村作品に出演するのが夢だった」という奈緒が、親の敷いたレールの上で“善良”に生きてきた真実を等身大で演じる。繊細な心情描写と映像美を得意とし、「ブルーピリオド」で知られる萩原健太郎監督と、感情を揺さぶるセリフと緻密な構成力に定評がある、ドラマ「最愛」などの脚本家・清水友佳子がタッグを組んだ。
各界の第一線で活躍している面々からは「ふたりの演技が混ざり合い醸しだす粘性の高い美しい世界に浸ってほしい」(筒井)、「傲慢と善良、人生を揺るがす強烈なテーマ。記憶に刻まれました」(のん)、「簡単にはいなくなれないこの世の中で、私たちは“個性”を盾に、他人の中に本当の自分を見い出せると信じながら生きている」(玉城)、「恋はサスペンス、人はほんとうにミステリー。遠回りな恋、その不器用さのなんと人間的なことか。簡単にうまくいかず、時間をかけてこそ見つけられる輝きがここにある」(犬童監督)と感想が届いた。
「ホタルノヒカリ」「西園寺さんは家事をしない」などの作品でも有名な漫画家・ひうら氏のイラストには、架(藤ヶ谷)と真実(奈緒)、小野里(前田美波里)が描かれている。
コメント全文は、以下の通り。
【筒井真理子】
映画を鑑賞した直後、原作の一節が脳裏をよぎった。
“この世の中に「自分の意思」がある人間が果たしてどれだけいるだろう。”
従順で自分自身の価値観すら見失っている真実を、奈緒さんは繊細に見事に表現している。
そして、藤ヶ谷さんは人生の選択を先延ばしにしてきたことを悔やむ架を、静かに丁寧に紡いでいる。
ふたりの演技が混ざり合い醸しだす粘性の高い美しい世界に浸ってほしい。
筒井 真理子
【のん】
藤ヶ谷さんと奈緒さん、お二人が丁寧に真摯に向き合って織りなすシーン達は本当に素敵で胸を打たれました。
俳優が役に魅力を注ぎ込んだ情熱を観ると、心から感動します。
傲慢と善良、人生を揺るがす強烈なテーマ。記憶に刻まれました。
【玉城ティナ】
簡単にはいなくなれないこの世の中で、私たちは“個性”を盾に、他人の中に本当の自分を見い出せると信じながら生きている。
身勝手じゃない人なんてそもそも存在しないと思う。
【犬童一心】
恋はサスペンス、人はほんとうにミステリー。
遠回りな恋、その不器用さのなんと人間的なことか。
簡単にうまくいかず、時間をかけてこそ見つけられる輝きがここにある。
【ひうらさとる】
「今の日本の婚活は『傲慢と善良』です」
婚活だけじゃない今の日本の“決定できない人たち”を ここまで的確に表した言葉があるだろうか…
恵まれた人生がゆえの鈍感さとおおらかさ
ああ、こういうアラフォー男子いる!感を好演の藤ヶ谷くん
誰しも覚えがある“切実さ”に追い詰められる奈緒ちゃんに涙…
愚かな二人をいつの間にか応援したくなる実は希望の物語です!
【作品情報】
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傲慢と善良
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