トム・クルーズ、五輪閉会式への出演条件は「すべてのスタントを自身で行うこと」

トム・クルーズ

トム・クルーズ、五輪閉会式への出演条件は「すべてのスタントを自身で行うこと」

9月17日(火) 16:00

提供:
ハリウッドスター、トム・クルーズが2024年パリ五輪の閉会式で観客を魅了した背景には、驚くべき舞台裏があったという。クルーズは無償で出演を引き受け、その条件はただひとつ、すべてのスタントを自身で行うことだった。米エンターテインメント・ウィークリーが報じている。

2028年ロサンゼルス五輪・パラリンピック競技大会の組織委員会であるLA28委員会のケーシー・ワッサーマン会長が、この興味深い裏話を明かした。当初の計画ではスタントマンの起用も検討されていたという。「我々は、『スタジアムでの人物はスタントマンで』と考えていた」とワッサーマンは語る。「せいぜい4時間の撮影時間で、ハリウッドサインのシーンだけクルーズが行い、あとはスタントマンでいいだろうと」

ところが、企画のプレゼンテーションからわずか5分で、クルーズは驚くべき返答をした。「やります。でも全て自分でやらせてもらいます」。スタントマン案を即座に却下し、全ての演出を自ら行うことを条件としたのだ。

プロデューサーのベン・ウィンストンは当初、クルーズのチームが撮影日数やリハーサルの多さに難色を示すだろうと予想していた。しかし、その予想は見事に覆された。「毎段階で、彼はより深く関与し、より熱心になっていった」と振り返る。

クルーズの熱意は、その行動にも表れていた。「ミッション:インポッシブル」最新作の撮影真っ最中にもかかわらず、厳しいスケジュールをやりくりして閉会式の撮影に臨んだ。ワッサーマンによると、「ロンドンで午後6時に撮影を終え、すぐに飛行機に乗った。ロサンゼルスに午前4時に到着し、軍用機に乗り込むシーンを撮影。2回のスカイダイビングを行い、1回目が気に入らなかったので2回目を行った。その後、パームデールからハリウッドサインまでヘリコプターで移動し、午後1時から5時まで撮影。そしてバーバンク空港からヘリコプターで移動し、ロンドンに戻った」という強行軍だった。

閉会式当日、クルーズは観客の度肝を抜く演出を披露した。約50メートルの高さのスタジアム屋根からワイヤーアクションで降下し、アスリートたちと交流。その後、シモーン・バイルスから五輪旗を受け取ると、オートバイに乗って颯爽と去っていった。

クルーズは五輪期間中、競泳や体操の会場でも目撃されており、アスリートたちへの敬意を隠さなかった。「素晴らしい物語があり、素晴らしいアスリートたちがいる。アスリートは、信じられないほど素晴らしいことをしている」と語っている。

この大胆な演出は、パリ五輪の締めくくりに相応しい華やかさを添えただけでなく、2028年ロサンゼルス五輪への期待も高めることに成功している。トム・クルーズの徹底したプロ意識と情熱が、オリンピックの舞台で見事に結実した瞬間だったと言えるだろう。

【作品情報】
ミッション:インポッシブルデッドレコニング PART ONE

【関連記事】
【最新版】本当に面白いおすすめ映画ランキングTOP30絶対に何度も見るべき“傑作”を紹介
Netflixで観てほしいおすすめの人気映画30選~編集部厳選~
【本当に怖い映画30選】トラウマ&衝撃作を“ジャンル不問”で編集部が厳選

Photo by Fabrizio Bensch- Pool/Getty Images
映画.com

エンタメ 新着ニュース

合わせて読みたい記事

編集部のおすすめ記事

エンタメ アクセスランキング

急上昇ランキング

注目トピックス

Ameba News

注目の芸能人ブログ