「スター・ウォーズ」シリーズのダース・ベイダーや「ライオン・キング」のムサファの声優として知られるジェームズ・アール・ジョーンズさんが9月9日(現地時間)、死去した。「スター・ウォーズ」シリーズで共演したマーク・ハミルやジョージ・ルーカス監督をはじめ、ハリウッドの面々が追悼の意を示している。
93歳でこの世を去ったジョーンズさんは映画・テレビドラマ・舞台と幅広く活躍し、米エンターテインメント界を代表するエミー賞、グラミー賞、アカデミー賞(名誉賞)、トニー賞すべてを受賞した。映画の出演作は「フィールド・オブ・ドリームス」「サンドロット僕らがいた夏」など。2021年の「星の王子ニューヨークへ行く2」が最後の出演作となった。
「スター・ウォーズ」シリーズでダース・ベイダーの息子であるルーク・スカイウォーカー役を演じたハミルは、訃報が報じられた直後、自身のXで「RIP Dad(父さん、安らかに眠れ)」と投稿。Instagramでも「『スター・ウォーズ』への貢献は計り知れない。皆が寂しく思うだろう」とつづった。
「スター・ウォーズ」シリーズの生みの親であるルーカス監督は、米USA TODAYに対して、「素晴らしい俳優であり、芸術と精神の両方において最もユニークな声だった」とコメントを寄せた。「半世紀近く、彼はダース・ベイダーだったが、その秘訣は彼が美しい人間であったことだ。彼はすべての役割に深みと誠意と意味を与え、なかでも最も重要だったのは、献身的な夫であり、父親であったことだ」と故人をたたえた。
ジョーンズさんが舞台「フェンス」で演じたトロイ・マクソンを2016年の映画版で演じたデンゼル・ワシントンは、「彼は僕のヒーローだ。大学で演劇を始めたのは、ジェームズ・アール・ジョーンズが出演した『皇帝ジョーンズ』と『オセロ』がきっかけだった」と述懐。「彼のように偉大になりたかったのではない。彼のような声を出したかった。駆け出しの俳優だった私にとって、彼はすべてだった。彼のようになりたかった」と米バラエティに語った。
その他にも、ジェイミー・フォックスが「Rest in Power(力強く眠れ)」と自身のInstagramにつづったほか、コールマン・ドミンゴ、ダバイン・ジョイ・ランドルフ、シェリル・リー・ラルフ、レバー・バートン、ジョシュ・ギャッド、テイラー・ペリー、ビオラ・デイビス、オクタビア・スペンサー、キーラ・セジウィック、ダニエル・ブルックス、ウゾ・アドゥーバら、多くの俳優たちがジョーンズさんへの思いや悲しみを語った。
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星の王子ニューヨークへ行く2
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Photo by Kevin Mazur/Getty Images for Tony Awards Productions