松坂桃李、芳根京子、役所広司が共演する小泉堯史監督作「雪の花ともに在りて」の特報とポスターがお披露目。あわせて、小泉監督と本作で5度目のタッグを組む吉岡秀隆ら新キャスト12人が発表された。
・
【動画】「雪の花ともに在りて」特報本作は、黒澤明監督に師事し、監督デビュー作「雨あがる」以来、一貫して人間の美しい在り方を描いてきた小泉監督が、吉村昭氏の著書「雪の花」(新潮文庫刊)を映画化するもの。江戸時代末期、多くの人命を奪う疫病の危機に立ち向かい、自身の利益を顧みない「無私の精神」で民に寄り添った町医者・笠原良策、彼を信じてともに闘った妻・千穂の生き様を描き出す。
物語の中心となるのは、有効な治療法がなく、“死に至る病”とされた疱瘡(疫病)から人々を救うため、私財を投げうち、種痘(予防接種)を普及させようと尽力した実在の町医者・笠原良策(松坂)。異国から、疫病の確実な予防法が伝わったと知った良策は、京都の蘭方医・日野鼎哉(役所)に教えを請い、種痘の苗を福井に持ち込んだ。良策はかつてない予防法成功のために、さまざまな困難を前にしても諦めず、妻・千穂(芳根)に支えられながら、流行病と闘い続ける。
特報は、巨匠・加古隆による美しい音楽とともに、疫病から多くの人命を救うために人生をかけると誓った良策と、彼の信念に心を動かされていく人々の姿が切り取られている。良策の1番の理解者であり、そばで見守り続ける千穂。そして良策の思いに共鳴し、未知の医学に挑む鼎哉。「私は町医者として、ともに在りたい」「私の望みは、人々を疱瘡から救うこと以外にはございません」という良策の力強い言葉が印象的だ。
ポスターでは、良策と千穂が澄んだ青空の下、美しい自然のなかで、未来を見据えるかのように、同じ方角を見つめている。「いま、生きている」というコピーも添えられており、良策たちの精神が現代にも生き続けているというメッセージが込められている。
さらに、「雨あがる」「阿弥陀堂だより」「博士の愛した数式」「峠最後のサムライ」などの小泉監督作品に参加し、本作で5度目のタッグを組む吉岡が、良策と旅先で出会い、疱瘡を治せるかもしれないと良策に伝える蘭方医・大武了玄を演じることがわかった。そのほか三浦貴大、宇野祥平、沖原一生、坂東龍汰、三木理紗子、新井美羽、串田和美、矢島健一、渡辺哲、益岡徹、山本學らが顔をそろえた。
「雪の花ともに在りて」は、2025年1月24日に全国公開。
【作品情報】
・
雪の花ともに在りて【関連記事】
・
松坂桃李が江戸の町医者に小泉堯史監督「雪の花ともに在りて」共演に役所広司、芳根京子・
松坂桃李原案&主演3作品を松居大悟、沖田修一、齊藤工が映像化10月20日からWOWOW「月刊 松坂桃李」で3カ月連続徹底紹介・
長澤まさみ、三谷幸喜監督から「この人のために映画を作りたい」と言われ恐縮【「スオミの話をしよう」完成報告会見】(C)2025映画「雪の花」製作委員会