flumpool山村隆太、SPドラマ『最寄りのユートピア』に本人役で出演!主演・神尾楓珠とセッションも

ドラマ『最寄りのユートピア』に出演する(左から)神尾楓珠、山村隆太 (C)フジテレビ

flumpool山村隆太、SPドラマ『最寄りのユートピア』に本人役で出演!主演・神尾楓珠とセッションも

9月10日(火) 7:00

神尾楓珠が主演し、北香那がヒロイン役を務めるスペシャルドラマ『最寄りのユートピア』に、flumpoolの山村隆太が本人役で出演することが決定。小林涼子、田中真琴、森田甘路、吹越満の出演も明らかになった。

【写真】『最寄りのユートピア』新たなキャストたちの姿も!

本作は、夢と現実の狭間で葛藤する男女が偶然出会い、“お酒”と“音楽”とともに過ごした2人の時間がもたらす奇跡を描く。本格的なギターの弾き語りに初挑戦する神尾が、初共演の北と共に、すべての視聴者のあすへの活力となるような一夜限りの極上のエンターテインメントを届ける。

シンガー・ソングライター役を演じる神尾が、本格的なギターの弾き語りをドラマで初披露するということでも話題の本作だが、その主人公が憧れを抱くミュージシャン役で山村隆太(flumpool)の出演が決定した。山村は本人役として登場する。さらに、小林涼子、田中真琴、森田甘路、吹越満の出演も決まった。

主人公・工藤隆司が憧れるミュージシャン役として出演する山村は、ボーカルを担当するロックバンド・flumpoolで2008年にメジャーデビュー。2009年に初のパッケージシングル「星に願いを」をヒットさせ、同年初の東京・日本武道館公演、年末には『NHK紅白歌合戦』への初出場を果たすなどその名を全国に響かせる。その後、日本だけにとどまらず台湾など海外でも単独公演を実施し、多くの作品で主題歌を担当したりするなど唯一無二の存在感を放つバンドに。2017年には、山村が歌唱時機能性発声障害であることが判明し、治療に専念するため約1年間活動を休止。2019年に活動を再開し、全国ツアーと初の香港単独公演を成功させ、完全復活を遂げた。来春には約5年ぶりのニューアルバムのリリースと、5月からはZeppツアーの開催を予定している。

山村は、音楽活動のかたわら『突然ですが、明日結婚します』(フジテレビ系)で俳優デビュー。本作の演出・並木道子、プロデューサー・栗原彩乃とはそれ以来のタッグとなる。また、今年6月には映画『風の奏の君へ』でスクリーンデビュー。俳優としてのキャリアも積み重ねる山村が、本作で初の本人役として出演し、神尾と初共演を果たす。

ジャンルを問わず活躍する山村が演じるのは、「世の中の人が自分の歌に何を求めているのか」分からなくなり、新曲を書けずに壁にぶつかっているミュージシャン。そんな折、自宅のベランダから隆司と夕莉が音楽を奏でながら楽しそうに過ごしている姿を見ているうちに、何も考えずにただ目の前の感情のままに音楽を作っていた昔の自分の姿を思い出し、音楽との向き合い方に変化が訪れる。

また、現在放送中のNHK連続テレビ小説『虎に翼』での好演が注目を集める小林は、隆司を金銭面で支援する美容皮膚科の医師・神原彩芽を演じる。恋愛や結婚に対して従来の価値観に縛られない彩芽は、隆司に対して恋愛感情はないが、容姿が好みで気になる存在であることから、気まぐれでご飯を一緒に食べたりお金をあげたりと世話を焼いている。

さらに、まもなく公開の映画『ほなまた明日』で主演を務める田中が夕莉の会社の同期・柴野麻衣、『突然ですが、明日結婚します』などに出演する森田が夕莉の会社の先輩・柿沼健人を演じる。

吹越が演じるのは、隆司の父親の兄で、隆司の伯父・工藤慎吾。10数年前にはサラリーマンとして働きづめだったが、今はゲストハウスを経営し、マイペースな時間を過ごしている。慎吾から歌を褒められたうれしさを支えに音楽を続けてきた隆司にとって、慎吾は良き相談相手。父親を亡くした隆司を、我が子のように見守っている。

本作の脚本を手がけるのは、若手脚本家を発掘・育成を目的とした「ヤングシナリオ大賞」に賛同した、サントリーの提供にて制作される本作でテレビドラマ脚本家デビューを果たす片岡陸。片岡は、人生で初めて書いた脚本で「ヤングシナリオ大賞2023」の佳作を受賞。本作の担当を務めることとなった。現在は外資系IT企業で働くかたわらで脚本執筆を手がけるという異色のキャリアだ。

スペシャルドラマ『最寄りのユートピア』は、フジテレビ系にて9月25日22時放送。

※山村隆太、脚本・片岡陸のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>


■山村隆太(flumpool)

──今作の出演オファーを受けた際の心境について。

めちゃめちゃうれしいです!すごく光栄でした。flumpoolはデビュー15周年を迎えたのですが、やっぱり15年もやっていると、自分たちが生きてきた証のようなものが何だろうなと問い直す、振り返るタイミングが多かったんです。ドラマでも隆司がflumpoolの歌を大切にしてくれているということで、15年諦めずにやってきてよかったなと思いました。ご褒美をもらったような気持ちになりました!

──今作の登場人物の印象について。

僕にとって音楽は1つの居場所でした。家族や先生にも見せられない素顔や表情というものの居場所が音楽だった。まさに隆司と夕莉2人を見ていると、社会を生き抜く唯一の居場所として求めたのがこうした音楽という場所だったのかなと。音楽に救いを求めるし、力を求めるし、そういう特別な居場所なんですよね。そこが2人と、僕との共通点かなと感じました。

──隆司とflumpoolの共通点は特に多いそうですね。

隆司は自分たちの昔そのままだなと思いました。もはや、flumpoolのドラムが“せいじ”なので、ミックスして“たかし”じゃなくて“りゅうじ”の呼び名が良かったくらい(笑)。実は、僕たちも夢を諦めかけたことが何度もあったんです。解散ライブを考えたこともありました。でも、そこで夕莉のような自分たちを救ってくれる人、支えようとしてくれる人が現れて、今につながっている。そういう意味では本当に昔の自分を見ているような気分になりました。同級生がもう働いていたり、自分の夢を見つけてそこに向かって走っていたりする中、僕はまさに隆司のように大学を卒業してもまだ路上ライブを続けていたんです。そこにスーツを着た同級生がやってきて、“まだやっているの!?”と軽い気持ちで言われた時、自分はちょっとうつむいてしまい、そんな自分を悔しく思ったことがありました。だから、自分に自信を持てない、自分のことが好きになれない隆司の気持ちももちろんわかります。ただ、自分を見失わないでほしい。今こうやってたくさんの人に支えられている身としては、隆司の背中を押したくなるような気持ちにもなります。

──演出の並木監督とは再びのタッグとなります。

すごく懐かしいなと思いました。ドラマ『突然ですが、明日結婚します』出演以降も連絡はしていたのですが、こうやって現場でまた並木さんと一緒に表現できるというのはものすごく僕にとっては心強い限りです。『突然ですが、明日結婚します』をやっていた時は初めての演技で不安もあるなかで、並木さんに導いてもらっていたんです。flumpoolの活動休止など僕自身色々なものの経験を経て、また作品を一緒にできるということで、この縁に感謝しています。このドラマのように1つ1つの縁が重なって形になっていけばいいなと思っています。

──初共演の神尾楓珠さんの印象について。

まずは、かっこいいなと思いました!そして、神尾さんのたたずまいとか一言を聞いていて、ものすごく芯のある方だなと思ったんです。おだやかなように見えて自分をもっているように感じた。隆司は本当に自信がなくて、1つ1つ出会う縁のなかで自信を積み重ねていくという役柄だと思うので、神尾さんがどう成長をみせてくれるのかというのはすごく楽しみになりました。後は歌がうまいです。僕もご一緒するシーンで神尾さんが歌ったとき、聞き惚(ほ)れてしまって。演技を忘れてしまい、テイクが予定より多くなってしまいました(笑)。神尾さんの歌が素晴らしくてたくさん聞きたくなってNGをいっぱい出してしまいました(笑)。

──本作における視聴者の方へのメッセージ。

この作品は、夢を見ることや自分らしさを貫くことがテーマかと思っています。もう15年flumpoolをやってきている中で感じるのは、夢をスタートさせることよりも夢を持ち続ける方がとても難しいということ。友達関係、家族関係、仕事も恋愛も、どこか“変わらないといけない”のかなと思ってしまうところはあるかと思うんです。でもこのドラマは“変わらないことの大切さ”を教えてくれると思うし、支えてくれる人たちの大切さまで教えてくれるなと。僕も15年やって変わらなきゃいけないのかなと思うこともありますが、でも変わらずに自分たちの初心や時間が経っても変わらないものを大切にしたいなと思いました」

■脚本・片岡 陸

──ヤングシナリオ大賞での受賞から今回の脚本制作に至るまでの感想。

ひとえに縁と巡り合わせに尽きると感じています。昨年の受賞から本作の制作に至るまで、あらゆる場面を思い返してみても、少なくとも今の時点では運よく拾い上げてもらったとしか言いようがありません。

──今も外資系IT企業にお勤めということですが、脚本執筆との棲み分けはどのようにされていますか?また、企業に務められている経験が脚本を書く上で生かされている点があれば教えてください。

生活は地続きであり、全て繋がっていると思っているので、明確な棲(す)み分けは特にありません。後者の質問について、企業勤めに特有の感覚とは全く思っていませんが、日々働く中で将来に対するぼんやりとした不安のような気持ちは絶えず感じられているので、強いて言えばそうした情緒かなと思います。

──本作を執筆していた際の思い、一番の見どころについて。

良いことばかりじゃないけど、悪いことばかりでもない。そんな想(おも)いは執筆中に通底してあったと記憶しています。公園での2人のシーンは物語の中心になるので、ぜひ注目してください。

──本作における視聴者の方へのメッセージ。

どんなに劇的なことが起ころうが、明日になれば、大抵はいつも通りの生活が続いていく。四六時中幸せでいる必要なんてないのだから、退屈も不安も全てひっくるめて今の自分を肯定できるような一瞬があれば、きっとそれで十分なんだと思います。

──今後執筆したいテーマについて。

退廃的な若者たちの群像劇を書いてみたいです。

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