“顔に傷がある男”の正体判明で急浮上した長谷川京子“陽子”への疑惑<降り積もれ孤独な死よ>

“黄色”のカーネーションを持つ陽子(長谷川京子)/(C)井龍一・伊藤翔太/講談社(C)ytv

“顔に傷がある男”の正体判明で急浮上した長谷川京子“陽子”への疑惑<降り積もれ孤独な死よ>

9月2日(月) 11:55

“黄色”のカーネーションを持つ陽子(長谷川京子)
【写真】凛々しく銃を構える五味(黒木メイサ)

成田凌主演のドラマ「降り積もれ孤独な死よ」(毎週日曜夜10:30-11:25、日本テレビ系/Hulu・TVerにて配信) の第9話が9月1日に放送された。物語は2017年から2024年へ。しかしそのなかで謎だったのが“顔に傷がある男”。ついにその正体が明らかになる一方で、怪しさを増したのは花音(吉川愛)のほかに、もう1人いた。(以下、ネタバレを含みます)

■予測不能な結末へ誘うヒューマンサスペンス

同ドラマは、原作・井龍一、漫画・伊藤翔太による同名コミック(講談社)をベースに、オリジナル要素を付け加えて映像化。

13人の子どもたちの白骨死体が見つかった、通称・灰川邸事件から7年。1人の少女の失踪事件をきっかけに、灰川邸事件の現場に残されていた謎のマークが再び浮かび上がる。過去と現在、2つの事件の謎が降り積もる中で真相が紐解かれていく、スリリングなヒューマンサスペンスだ。

凄惨な事件を捜査する主人公の刑事・冴木仁を成田、子ども時代に灰川邸で暮らしていた蓮水花音を吉川愛、事件が起きた屋敷の持ち主で容疑者でもある灰川十三を小日向文世が演じる。ほか、冴木の先輩刑事・五味明日香を黒木メイサ、冴木の後輩刑事・鈴木潤を佐藤大樹(FANTASTICS from EXILE TRIBE)、花音と同じく灰川邸に住んでいて生き残った子どもであり、冴木の腹違いの弟である瀧本蒼佑を萩原利久、2024年の現代パートでの週刊誌記者・森燈子を山下美月。


■花音の周囲にたびたび現われていた“顔に傷がある男”の正体

前回から2024年に舞台を移した物語。灰川邸事件の生き残りであるマヤ(仲万美)の転落死、優磨(カカロニ・栗谷)の交通事故、さらに行方不明だった健流(杢代和人)の白骨死体発見と、謎が降り積もり続ける。

そのすべてに同じく事件の生き残りである花音の関与が疑われる中、2017年のときから花音の周囲に姿を見せていた“顔に傷のある男”の正体がついに明らかになった。

花音が児童養護施設に預けられていたころに、兄妹のように仲が良かった瀬川涼(笠松将)だ。2017年に花音が何者かに階段から突き落とされたときも、灰川の実の息子だった鈴木に襲われそうになったときも、そして2024年に灰川の故郷で冴木と会ったときも、「花音を守る」という幼少期の約束のため。さかのぼれば毒親だった花音の母親が亡くなった火事も涼の犯行だった。


■陽子に送られる黄色のカーネーションの花言葉は「軽蔑」

そんな中、涼に関する場面で引っかかるところがあった。花音と涼の“約束”を知っていた灰川。灰川邸事件が発覚したとき、灰川に会いに行った涼は、「この秘密を守るためにも、俺にはやることがある。花音のことを君に任せたい」と託された。灰川の「この秘密」は灰川邸事件=実の息子の犯行とも受け取れるが、その言葉を放ったとき、灰川と涼の視線が地面を向いていた。

2人が話していた場所は、灰川邸がある森の中。記憶を巻き戻せば、健流の白骨死体があった場所も同じ森の中で、そこで花音の目撃証言もあった。五味の取り調べで、「マヤと優磨を襲ったのは花音の邪魔になるから消そうとしたのではないか」と問われた涼は、「お前たちは何にもわかってない」と言った。

新たな事件は健流のことが発端なのだろうか。というところで、浮上したのが健流の母・陽子(長谷川京子)の存在。ラストで、灰川邸の前で待っていた花音の元に現れた。

SNSには「灰川邸で残された子を消していってるのは陽子さんってこと?」「陽子さん怪しいよな」「健流の仇討ち?」といった感想が寄せられた。その中には「ハセキョーがただの母親なわけがない」と演者から考察する声も。

長谷川といえば、2018年のドラマ「シグナル 長期未解決事件捜査班」(フジテレビ系)で女児誘拐・殺害事件の真犯人役で、看護師姿から真っ赤な口紅&真っ赤なハイヒールの私服で不敵な笑みを浮かべて、視聴者をゾクッとさせる演技を見せた。陽子の元に毎年送られている黄色いカーネーションには「軽蔑」という花言葉があることも何かを意味しているように思える。

考察が盛り上がるなか、次回9月8日(日)の放送が最終回となる。

◆文=ザテレビジョンドラマ部



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