若き日のドナルド・トランプを描いたアリ・アバシ監督の話題作「ジ・アプレンティス(原題)」が、大統領選挙直前の10月11日に全米公開されることが決まった。米ハリウッド・レポーターが報じた。
同作は、ヴァニティ・フェア誌で長年トランプ前大統領を取材してきた記者のガブリエル・シャーマンが脚本を書き、セバスチャン・スタンがトランプ前大統領を、ジェレミー・ストロングがかつての側近ロイ・コーンを演じる。
今年5月にカンヌ国際映画祭でプレミア上映されると、親トランプ派のダン・スナイダーが、作中のトランプ前大統領の描写に不満を持ち、米国での公開差し止めのために出資したと報じられるなど話題を呼んだ。
米国公開は、トム・オーテンバーグ率いるブラークリフ・エンターテインメントが作品を買収したことで実現に至る。ハリウッド・レポーターによれば、スナイダーのキネマティック社が所有していた権利は同作のプロデューサーであるジェームズ・シャニが買い取ったという。シャニが所属するリッチ・スピリッツは同作に出資しており、ブラークリフとともに劇場公開を手掛ける。
全米公開までの約6週間の間に、複数の映画祭に出品され、アカデミー賞を頂点とする賞レースにも参戦する見込み。オーテンバーグは、ライオンズゲート時代に「クラッシュ」を、オープンロード時代には「スポットライト世紀のスクープ」にオスカーをもたらしており、今回もその手腕に期待がかかる。
【作品情報】
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ジ・アプレンティス(原題)
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写真:Everett Collection/アフロ