8月31日(土) 12:00
<FM選手権2日目◇30日◇TPCボストン(マサチューセッツ州)◇6598ヤード・パー72>
違和感を覚えながら過ごした一日の最後を、こん身のガッツポーズで締めくくった。畑岡奈紗にとって最終18番パー5で決めた2メートルのバーディパットは、週末に向け、大きな意味を持つものだ。
前日はフェアウェイキープ率100%。その感触を残したまま、この日も7番までに4つのバーディを奪う順調な立ち上がりだった。ただ、ラウンド後に応じた中継局WOWOWのインタビューで「途中ちょっとおかしくなった」と振り返るように、そこからがピリッとしない。
ラフを渡り歩き、長いボギーパットを残した9番パー4でダブルボギーを叩くと、折り返し後も13番、14番の連続ボギーで2つ落とした。「本当に突然(乱れた)」と言うほど、本人にとってもまさかの乱調が訪れたのだ。
「9番のティショット後から気持ち悪さはあって、コース上で試行錯誤しながら」。そこからの軌道修正については、こう明かす。そんな戸惑いのなか、17番パー4で2打目を1メートル強につけバーディを奪うと、18番の結末に続けていく。そこまでの不安を振り払うような、ラストのガッツポーズだった。「最後をバーディで締められたので、あした以降の決勝ラウンドにもつながる。この後も修正して、あした以降、自信を持ってできるようにしたい」。自らを鼓舞するためのバーディにもなった。
なんとかトータル4アンダーと2つ伸ばし、順位も9位タイに浮上。ただ、この日は韓国のユ・ヘランが「62」とビッグスコアを記録し、2位にも6打差をつけるトータル13アンダーとひとり抜け出すことになった。だが、畑岡は2季ぶりの勝利を諦めない。「それ以外は混戦。きょうの前半のようなゴルフができれば追いつけない差ではないと思う。しっかりできれば」。ひたすら上だけを目指し、満点ラウンドを目指していく。