吉沢亮主演映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』ロンドン映画祭コンペ出品決定!新場面写真も

呉美保監督、吉沢亮主演映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』/[c]五十嵐大/幻冬舎 [c]2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会

吉沢亮主演映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』ロンドン映画祭コンペ出品決定!新場面写真も

8月31日(土) 10:00

吉沢亮主演、呉美保監督作『ぼくが生きてる、ふたつの世界』が9月20日(金)より公開される。このたび本作が、10月に開催されるロンドン映画祭(BFI London Film Festival 2024)コンペティション部門、バンクーバー国際映画祭(Vancouver International Film Festival 2024)パノラマ部門に正式出品されることが決定。あわせて、少年期から青年まで主人公の心の機微を映し出す新たな場面写真が解禁となった。
【写真を見る】中学生時代から成人していく主人公の大を演じきった吉沢亮

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2014年モントリオール世界映画祭ワールドコンペティション部門最優秀監督賞に輝き、第87回アカデミー賞外国語映画賞部門の日本代表作品に選出、そして2014年キネマ旬報ベスト・テン1位に輝く『そこのみにて光輝く』の呉監督が、9年ぶりとなる長編作品のテーマに選んだのは、コーダ(Children of Deaf Adults/きこえない、またはきこえにくい親を持つ聴者の子どもという意味)という生い立ちを踏まえて、社会的マイノリティに焦点を当てた執筆活動をする作家でエッセイストの五十嵐大による自伝的エッセイ「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」。脚本を担当したのは、『ゴールド・ボーイ』(24)、『正欲』 (23)などを手掛ける港岳彦だ。

なにかと反抗してしまう中学生時代の三者面談

主演を務めるのは「キングダム」シリーズ、「東京リベンジャーズ」シリーズなどの話題作から、作家性の強い監督作まで、幅広い作品に出演し、2025年には吉田修一原作、李相日監督『国宝』の公開が控える吉沢。本作では、耳のきこえない両親の下で育った息子、五十嵐大の心の軌跡を体現する。

母、五十嵐明子役の忍足亜希子

さらに吉沢演じる五十嵐大のろう者である両親を演じるのは、母の明子役に忍足亜希子(おしだりあきこ)、父の陽介役に今井彰人。ろう者俳優として活躍する2人があふれんばかりの息子への思いを見事に表現する。そのほかユースケ・サンタマリア、烏丸せつこ、でんでんなど個性豊かな俳優陣が脇を固める。

父、五十嵐陽介役の今井彰人

今回、来る10月9日(水)~20日(日)(※現地時間)に開催される第68回ロンドン映画祭のコンペティション部門、そして、9月26日(木)~10月7日(月)(※現地時間)で開催される第43回バンクーバー国際映画祭(24)のパノラマ部門に正式出品されることが決定。ロンドン映画祭は英国映画協会が主催するイングランド最大の映画祭で、昨年は、濱口竜介監督の『悪は存在しない』(23)がコンペティション部門で最優秀作品賞を受賞。そのほか、宮崎駿監督作『君たちはどう生きるか』(23)、 是枝裕和監督作『怪物』(23)、ヴィム・ヴェンダース監督作『PERFECT DAYS』(23)と話題作が上映されており、第68回目を迎える今年の映画祭へも期待が高まっている。

祖母、鈴木広子役の烏丸せつこ

今年で43回目を迎えるバンクーバー国際映画祭での本作の上映は、北米プレミアとなる。昨年は『怪物』、『君たちはどう生きるか』、『悪は存在しない』、今泉力哉監督作『アンダーカレント』(23)、鶴岡慧子監督『バカ塗りの娘』(23)が上映された。

祖父、鈴木康雄役のでんでん

また、ロンドン映画祭での公式上映にあわせ、渡英予定の呉監督よりメッセージが到着。「上海国際映画祭に続いて、ロンドン映画祭コンペティション、さらにはバンクーバー国際映画祭への出品だなんて、これ以上の吉報があるでしょうか。世界に羽ばたく我が子を送り出すような緊張と期待で、いつもカサカサの手のひらが珍しく汗ばんでいます。日本での公開もあと少し、いよいよですよ!はじまりますよ!」

幼い主人公の大(畠山桃吏)と母の明子(忍足亜希子)

そして、本作の新たな場面写真12点が解禁された。まだ幼い主人公の大(4歳の大役:畠山桃吏)が母の明子(忍足)や父の陽介(今井)と過ごす場面や、母に黙っていた小学校での授業参観(小学三年生の大役:加藤庵次)、そしてなにかと反抗してしまう中学生の三者面談、自分の未来に悩む大(吉沢)の姿など、複雑な心のうちが感じ取れる場面写真の数々だ。劇中で吉沢は、中学生時代から成人していく主人公の大を演じきり、自らの境遇のなかで変化する母への思いを繊細に表現。また大の祖父(でんでん)、祖母(烏丸)、大が就職した編集プロダクション社長の河合(サンタマリア)ら大を取り巻く個性的な面々にも注目したい。

文/山崎伸子


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