仲野太賀&吉田羊が親子役で共演映画「母さんがどんなに僕を嫌いでも」のあらすじや見どころに迫る

「母さんがどんなに僕を嫌いでも」より/(C)2018「母さんがどんなに僕を嫌いでも」製作委員会

仲野太賀&吉田羊が親子役で共演映画「母さんがどんなに僕を嫌いでも」のあらすじや見どころに迫る

8月28日(水) 12:00

「母さんがどんなに僕を嫌いでも」より
【写真】仲野太賀“タイジ”に仲良く寄り添う白石隼也“大将”と秋月三佳“カナ”

連続テレビ小説「虎に翼」(NHK)や、ドラマ「新宿野戦病院」(フジテレビ系)など、話題の作品に出演し続ける俳優・仲野太賀。2006年に放送されたドラマ「新宿の母物語」(フジテレビ系)でデビューを果たした仲野は、2016年のテレビドラマ「ゆとりですがなにか」(日本テレビ系)では“ゆとりモンスター”の山岸ひろむ役をコミカルに演じブレイク。強烈なキャラクター性が話題を呼び、スピンオフドラマ「山岸ですがなにか」(Huluオリジナル)では主演を務めた。

その後、2018年に放送されたドラマ「今日から俺は!!」(日本テレビ系)では、紅羽高校の番長で“愛すべきバカ”今井勝俊役に抜擢。このようにコメディ色の強い癖のあるキャラを演じることが多かった仲野だが、2018年に公開された映画「母さんがどんなに僕を嫌いでも」では、心に傷を負い感情を表に出せない青年役に挑戦。母親や周囲の人たちに愛されることなく育ちながらも、懸命に母親の愛をつかみ取ろうとする役柄を演じ、新境地を開拓している。本記事では、そんな本作のあらすじや見どころを紹介していく。

■歌川たいじによるコミックエッセイを仲野太賀&吉田羊の共演で映画化

小説家・漫画家の歌川たいじによる同名コミックエッセイを映画化した本作。幼いころから母親に虐待されてきた青年・タイジが、心を許せる友人と出会い、かつて自分に手をあげた母親と向き合っていく様子が描かれる。

本作を手掛けるのは、映画「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」や「泣き虫ピエロの結婚式」などで知られる御法川修監督。主人公の青年・タイジ役を仲野が、母親・光子役を「映画 ビリギャル」で「第39回日本アカデミー賞」優秀助演女優賞を受賞した吉田羊が演じる。

そのほか、タイジの親友・キミツ役を映画「レディ・プレイヤー1」にも出演した森崎ウィンが、タイジを支える大将役を「第20回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で準グランプリに輝いた白石隼也が、大将の彼女でタイジの会社の同僚でもあるカナ役を、映画「リアル鬼ごっこ」「みんな!エスパーだよ!」などに出演する秋月三佳が担当。個性豊かなキャスト陣が脇を固める。

■再び母と向き合う決意をするタイジ…「母さんがどんなに僕を嫌いでも」あらすじ

幼いころから母親の光子(吉田羊)のことが大好きだったタイジ(仲野太賀)。しかし情緒不安定な光子は、タイジの些細な言動に日常的に腹を立てて、容赦なく手を上げてしまっていた。

そんなある日、光子は夫との離婚問題が浮上し、タイジは9歳にして児童保護施設に入れられてしまう。その1年後、良い条件で離婚ができた光子は、タイジと姉の貴子を連れて新しい家で暮らすようになるが、そこでも光子の情緒は不安定のままだった…。

そしてタイジが17歳になった頃、光子から酷い暴言と暴力を振るわれたことをきっかけに、タイジは家を出て1人暮らしを始める。タイジは努力を重ねて一流企業に就職し、社会人劇団にも入った。

そこで出会ったキミツ(森崎ウィン)と仲良くなったタイジは、会社の同僚のカナ(秋月三佳)や、カナの恋人の大将(白石隼也)などとも親交を深めていく。大人になって初めて“人とのつながり”を感じたタイジは、自分が今でも母を好きであることに気付き、再び向き合う決意をする。

そんな中、タイジは光子から再婚相手の葬儀に出席するよう連絡を受ける。意を決して光子に会いに行くタイジだったが、そこで冷たくあしらわれてしまう。しかし自分を変えたいタイジは諦めず、光子のことを知ろうと祖母を訪ねる。そこでタイジは、光子の“ある事実”を知り――。
「母さんがどんなに僕を嫌いでも」より


■仲野太賀、吉田羊ら実力派俳優による迫真の演技が見どころ

本作では、キャスト陣による迫真の演技にぜひ注目したい。主人公・タイジ役の仲野は、自分の殻に閉じこもっていた過去を捨て、次第に周囲とかかわろうとする様子を、繊細な表情の変化で見事に表現している。

ちなみに、仲野は以前インタビューにて「歌川さんの佇まいや、他愛もない会話の端々にヒントがあって、キャラクターを知る中で意図的に芝居に組み込み、表現につなげていきました」と役作りについて語っていた。

そして、光子を演じる吉田羊は迫力のある演技が光る。これまで“献身的な母親”や“バリキャリ”など好感度の高いキャラクターを演じることが多かった吉田が、劇中で「あんたなんか生まなきゃよかった」と冷徹に言い放つ姿は印象的だ。一見憎まれ要素満載の役どころだが、“虐待”という行動の根底にある心情や些細な仕草などからは、“タイジが光子のことを愛さずにいられない理由”が伝わってくる。

中でも、タイジが光子の本当の気持ちを引き出す瞬間は、思わず胸が熱くなるシーンとなっている。また、タイジにとって“一筋の光”となるような友人たちの存在も欠かせない。タイジと接する中で垣間見える森崎や白石、秋月の優しくて温かみのある演技は、心が救われるような気持ちにさせてくれる。

「涙が止まらなかった」「人生のバイブルの一つになる作品」「人間関係に悩める人にぜひ見てほしい」など、各著名人らも絶賛コメントを残した本作。動画配信サービス・Huluでは、映画「母さんがどんなに僕を嫌いでも」を見放題配信中だ。
「母さんがどんなに僕を嫌いでも」より



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