「ベイビーわるきゅーれ」シリーズ最新作『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』(9月27日公開)。その完成披露上映会が27日に都内で実施され、主演の髙石あかり、伊澤彩織、共演の池松壮亮、前田敦子、そして阪元裕吾監督が参加した。
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本作は、殺し屋女子コンビのユルくもハードな殺人ライフを描く人気シリーズ待望の第3弾。ちさと(髙石)VSみなみ(前田)の舌戦も本作の見どころの一つで、21歳の髙石が「前田さんの怒ってる時の声の発し方が好き。怒ってもらえるうれしさがあった」と振り返ると、33歳の前田は「(言い合いの際に髙石が)いまどきの返し方をしてくるので、私は30代だな…という感覚を持っていられた」とジェネレーションギャップを感じたことを告白して笑いを取っていた。
シリーズを通して杉本ちさとを演じている髙石は「伊澤さんと2人でいる時に、『私たちは一つです』と言っていたくらい、ちさととまひろの関係性と同じように伊澤彩織と髙石あかりとして一つになろうというテーマを置いていたからこその作品になりました」と完成に自信。深川まひろを演じる伊澤は「ただいま~!」と元気に挨拶して「私もあかりちゃんと同じような気持ち。2人がいればなんとかなる。パート2では肩ひじを張っていたけれど、結局はあかりちゃんが隣にいれば2人は最強だということがわかりました」と相思相愛だった。
チケット即完の満員御礼で迎えたこの日。日本での最新シリーズ第3弾念願の初お披露目に阪元監督は「観客の皆さんのパート3への気持ちが表情として可視化されている。SNSばかりやっていたらダメだなと思った。ちゃんと顔を見て対話しようと思いました」とユーモア交じりにこの日を迎えた感慨を表した。
史上最強の殺し屋、冬村かえでを演じた池松は本シリーズのファン。「3やるんだ!?やった!あ、そうかオファーか…と思った」とファン目線でオファーを受け取ったと笑わせて「『ベイビーわるきゅーれ』の世界観と阪元さんが作る作品が好きで、ちさまひにお会いして向き合ってみたいと思った。かえでというキャラクターも魅力的だったので、そこをどう自分で探求できるのかをやってみたかった」と明かした。
伊澤は池松との死闘について「人生で一番闘いました。人は1日でこんなにも闘えるのかと思うくらいの量を闘って、異次元に飛ばされる感覚がありました。いまやれと言われても出来ないことの連続で、自分でもなにをしているのかわからないくらいスピードも速かった。それが映画に映っているはず」と自信をのぞかせた。池松も「伊澤さんはあまりにもすばらしくて、普段の自分では出てこない力を出さないと対等に闘えないと思った。伊澤さんに引っ張っていただき、僕のキャラクターを強くしてもらった」と感謝していた。
取材・文/石井隼人
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