【写真】古川登志夫が大尊崇している野沢雅子ハライチの岩井勇気がメインMC、徳井青空がマンスリーアシスタントを務める「SHIBUYA ANIME BASE」#シブアニ(毎週金曜夜9: 00~10:00ABEMAアニメチャンネル)#18が、ABEMAアニメチャンネルにて8月23日に生放送され、マフィア梶田、春日さくらをゲストに迎え、アニメ関連業界で働く人の仕事や人柄を深堀りする“ギョーカイ深堀りコネクション”のコーナーでは、「ドラゴンボール」のピッコロや「機動戦士ガンダム」のカイ・シデン、「ONE PIECE」のポートガス・D・エースなど世界的人気作品でキャラクターの声優を務めるレジェンドの古川登志夫が登場した。
■“ギョーカイ深堀りコネクション”
8月23日放送の #18では、古川の若い頃に経験したざ折や、自身が塾長を務める声優養成所の青二塾の授業に迫った。
1982年に設立し、45期を迎える声優養成所の青二塾は、島崎信長、神谷浩史、阿座上洋平ら名だたる卒業生を輩出している。さらに、2010年に古川が塾長に就任し、2024年で6期目を迎えた。今回、そんな青二塾の授業に、スーパーベイビーズの山田せいあが潜入取材を行った。
加えて、古川の特別インタビューでは、古川は自身の代表作について「35歳の時に『うる星やつら』の諸星あたる役をやらせてもらっていたのですが、この役は二枚目半〜三枚目ということで自分の演技の守備範囲というもの、役柄を広げてくれた」「まったく同じ意味で『ドラゴンボール』のピッコロも悪役という意味で幅を広げてくれた」「この二作は自分の代表作に入れておきたいかなって感じはしてますね」と語る。
しかし、そんな順風満帆に見えた声優人生にも転機を迎え、「『うる星やつら』が3〜4話目までオンエアした時に、ディレクターさんに呼ばれてテレビ局のプロデューサーが手紙を持ってきた」「目の前で悪口が書いてある手紙を開いて、『ところで声って変えられる?』と切り出されたことがあって」「僕は(作品を)降ろされるんだなと思って、足がガクガクとふるえてきてね」「この仕事を辞めようかなという屈辱感」を味わったという。
さらに、「『ルパン三世 風魔一族の陰謀』のルパン三世役でも罵詈雑言」「『お前なんか辞めちまえ』などと言われて、その都度、傷ついていましたね」と当時の苦しい経験を語る。
■「親父にはそういう意味でも感謝」
しかし、その古川を踏みとどませてくれたのは父親の言葉だったことを明かし、「僕は中学の時に児童劇団に入ろうと思って上京した」「父親が、『成功するまで戻るなよ』と」「辞めて故郷に帰ろうと思うけど、その言葉が頭に引っかかっていて」「よし、辞めることをやめようって言って、またやっちゃうんですね」「親父にはそういう意味でも感謝していますね」と語る。
その声優歴50年を誇るレジェンド俳優である古川は、青二塾の塾長を引き受けたきっかけについて「もう40年以上、お世話になっている事務所で、僕に終始、間断なく仕事を与えてくださった日本一の事務所なんですね」「そういう意味では恩返しするにはかっこうの機会じゃないか、と」と語る。
「塾生のキラキラした目を目の前で見ていると、かつての自分だなと思うんですね」「なんとかこいつらをプロの声優に育てたいと始まってから思ったというのが、正直なところですね」とコメントした。
さらに、崇拝する人として「演技をみがくなら、人格をみがくべきだと思ったということで、野沢雅子さんは大尊崇しております」と語り、その理由について「新人声優がドギマギしている時、『あなたの歳の時、私はもっとできなかったわよ、大丈夫よ、お茶でも飲んだら』とコーヒーを持っていってあげていた」「こういう人になろうって思ったんですよね」「スーパープレミアムレジェンド声優」と語った。
■最後に
最後に、「自身にとってアニメとは?」と尋ねると、「日本のポップカルチャーコンテンツはアニメ、マンガ、ゲームで、それぞれが世界中で高い評価を受けている」「そういう意味では世界へのパスポート」「日本の業界自体も、声優さん個人も、世界に飛び出すパスポートを手に入れられるというコンテンツという気がします」と語った。
※島崎信長の“崎”は立つ「崎」が正式表記
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