中條ていによる同名小説を黒木華主演で映画化した『アイミタガイ』(11月1日公開)。このたび、本作が第29回釜山国際映画祭に出品されることが決定。さらに黒木演じる主人公が巡り合う人々を捉えた場面写真が解禁された。
【写真を見る】向き合う梓(黒木華)と恋人の澄人(中村蒼)
本作は、『彼女が好きなものは』(21)などで知られる草野翔吾がメガホンをとり、主演の黒木をはじめ、共演に中村蒼、藤間爽子ら実力派俳優が名を連ねる人間ドラマ。ウェディングプランナーとして働く梓(黒木)とカメラマンの叶海(藤間)は、中学生の頃からの親友で大人になってからも変わらず頻繁に連絡を取り合う仲。休日には二人でランチをしながら最近のことを話したり悩みを相談し合っていた。しかし、そんなある日、撮影で訪れた地での事故で叶海は帰らぬ人に。突然の出来事を受け入れることができない梓は、恋人の澄人(中村)との結婚に踏みだすことができずにいた。
今回、韓国の釜山にて10月2日(水)~11日(金)で開催予定の第29回釜山国際映画祭、キム・ジソク(Kim Jiseok)部門への出品が決定。釜山国際映画祭は、世界中から300本ほどの作品が出品されるアジアを代表する最大規模の映画祭で、特にアジアの新人監督の作品にスポットが当てられてきた。本作の出品が決定したジソク部門は2017年に設立され、釜山国際映画祭を代表する部門の一つ。昨年2023年には『市子』(23)と『月』(23)が出品されるなど、日本の映画賞レースにもラインナップされる作品が名を連ねてきた注目のコンペティション部門となっている。
さらに、主人公の梓が巡り合う登場人物たちを写した場面写真も一挙解禁となった。スマホを見ながら楽しげに話す梓と叶海の姿をはじめ、結婚を考える澄人と梓が向き合い話をする姿、ホームヘルパーをしている梓の叔母の範子(安藤玉恵)の紹介で後に梓がピアノ演奏を依頼することとなるこみち(草笛光子)が範子と微笑み合うシーン、梓が叶海の両親、朋子(西田尚美)と優作(田口トモロヲ)に不思議な巡り合わせで出会う場面、思いがけないことから澄人が梓の祖母、綾子(風吹ジュン)に初めて対面するところなど登場人物たちが繋がっていく姿が切り取られている。ほかにも、結婚に向け指輪を見に行くも、緊張して店内で思わず直立不動になってしまう、やや頼りない澄人の姿も。
加えて、本作のムビチケ前売券が8月30日(金)より発売されることが決定。突然の親友の死からずっと立ち止まってしまった梓のもとに訪れる優しい奇跡をぜひ劇場で目撃してほしい。
文/サンクレイオ翼
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