【写真】さや香がMCを務める「MLB's ON FLEEK」2024年シーズンのメジャーリーグベースボール(MLB)の日本人選手の活躍や試合の見どころをまとめた情報番組「MLB's ON FLEEK」#25がABEMAにて8月23日に放送され、レジェンド日本人MLB選手と現役選手のデータを分析した。
■#25では
#25では、日本人選手で初めて30本塁打に到達した松井秀喜と、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の打撃成績を解析した。通算打率では、松井が4442打席で打率.282、大谷選手が2853打席で打率.280とわずかに松井が上回る結果になり、ゲストで元MLB選手の西岡剛は「大谷選手のニュースばかり見ているから、上回っていると思っていた」と驚きの声をあげた。
また、打席に占める三振の割合をくらべると、松井が13.6%に対し、大谷選手は25.7%と倍近くの差があると出たデータに、番組MCのさや香の石井は「大谷選手は4回に1回は三振ってことか……」と反応すると、西岡は「この数字の差は解説がむずかしい。松井さんの時代とくらべて、投手の球が速くなっている」と選手を取り巻く環境が変化し続けていることを伝えた。
さらに、ホームランの打球方向割合では、松井は80%近くをライト方向に放ち、レフト方向には2%に満たない数字に対し、大谷選手はセンター方向がライトよりもわずかに高く、レフトにも15%の割合で放つなど、同じ左打者でもデータがまったく異なっていることを紹介した。西岡は「松井さんは一般的なホームランバッターの数値。大谷選手は、球場でいちばん深いセンター方向でも放りこめるという自信があるんだと思う。これによって、引っ張らないホームランも多いと感じる」と分析した上で、「もし日本だったら、松井さんも大谷選手みたいな数値が出ると思う。MLBはスゴい投手が多いので、ホームランを打とうと思ったら、松井さんのようにライト方向に引っ張らないといけなくなる」と推測した。
また、MLBジャーナリストのAKI猪瀬は「松井さんと大谷選手の共通点はあるようでない」と続けて、「松井さんはメディアとの距離がものスゴく近かった。オフには記者をメンバーに加えた草野球大会を毎年、開催したり、自分のユニフォームや洋服をあげたりしていた」とふり返っていた。
■「獲るのがいちばんむずかしいタイトルは」
さらに、日本人MLB選手のパイオニアである野茂英雄と、サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有投手の投球成績を分析した。ふたりの共通点は驚異の奪三振率にあり、シーズン最高防御率でもともに2点台という異次元の成績を記録している。
与四死球率では、野茂が4.17に対し、ダルビッシュ投手が3.23という数字を紹介すると、西岡は「このふたりの場合は、制球が定まらなくて四球になったのではなく、勝負した結果の四球。レベルの高い数字で、『四球』という言い方がふさわしくない印象を受ける」と称賛した。
奪三振率では、野茂の8.73に対し、ダルビッシュ投手が10.61とずばぬけている。球種別投球割合を深掘りすると、ダルビッシュ投手は10種類もの球種を投げ分けていることが明らかとなる。さや香の新山が「打者が球種をしぼれずに三振するということ?」と質問すると、対戦経験のある西岡は「判断できなくてふり遅れたり、打者が『やられた!』という三振が多い」と証言した。
加えて、MLBにまつわる衝撃的な数字を紹介する「MLB算」のコーナーでは、歴代の日本人MLB選手が獲得した「投手と打撃のタイトル」は、どちらも4つずつであることを伝えた。
さや香の新山は「獲るのがいちばんむずかしいタイトルは、何?」と疑問を浮かべると、西岡は「100%本塁打王です」と断言する。2023年シーズンに大谷選手が日本人選手として初めて本塁打王を獲得したことに触れ、「僕は日本人どころかアジア人が獲る日が来るとは思わなかった」と語っていた。
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