俳優の荒木飛羽が、MBSドラマフィル枠で9月19日から放送開始される新ドラマ「スメルズライクグリーンスピリット」に主演することがわかった。
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原作は、2011~12年まで「コミックBe」で連載された永井三郎氏による同名人気漫画(全2巻・ふゅーじょんぷろだくと刊)。平成の閉鎖的な田舎を舞台に、少年たちの成長とひと夏の青春物語を描く。
荒木が演じるのは、髪が長いという理由で同級生からいじめられている三島フトシ役。“ホモっぽい”からといじめられているが、実際に男性が好きな三島は抵抗せず、母親の口紅を塗ったり、服を着たり、隠れてする女装だけが心の拠り所だった。ある日、三島が屋上にいると、イジメグループのリーダー・桐野が以前なくした口紅を持っているのを目撃する。彼は三島の使った口紅を自らの唇に塗ろうとしていた。
原作者の永井氏は「10年以上前の作品ですので、だいぶ常識や見方も変化しているので今更感はないかな」とドラマ化に不安を感じていたことを明かすとともに、「でも、思春期の敏感さとか悩む姿はいつの時代でも誰でも思い当たるものだと思うので、そういう点に共感して頂けたら」とコメントを寄せた。
18歳にして俳優歴10年のキャリアをもつ荒木は、スカウトをきっかけに芸能活動をスタート。Netflixシリーズ「First Love 初恋」(22)や「あなたの番です」(19・日本テレビ)などで注目を集め、MBSドラマ特区「少年のアビス」(22)でドラマ初主演に果たした。現在公開中の清水崇監督のホラー映画「あのコはだぁれ?」にも出演しているほか、8月3日放送の日本テレビドラマ「GO HOME 警視庁身元不明人相談室」第4話にもゲスト出演した。
荒木は役に挑むにあたって、「青春の真っ只中での葛藤、そのような気持ちを僕自身も抱いたことがあり、自分に正直に生きることがどれだけ難しいかをどのように表現していこうかと考えました」とコメント。そして「演じる上で、とにかく三島の日常を意識することを大事にしました。会話や行動に表すのではなく、田舎社会の日常を一部切り抜いただけということを意識しながら現場に挑んでいました」と振り返った。
監督は、ドラマ「帰ってきたらいっぱいして。」「俺の美女化が止まらない!?」「ちょい釣りダンディ」の澤田育子。脚本は、ドラマ「きみはペット」(18年版)や「 南くんの恋人 」(15年版)の新井友香が手掛ける。
「スメルズ ライク グリーン スピリット」は、MBSドラマフィル枠(MBS:毎週木曜深夜25時29分~、tvk毎週木曜深夜25時~ほか)で9月19日放送スタート。MBS放送後にTVerとMBS動画イズムで見逃し配信されるほか、FODで独占見放題配信される。
荒木と原作者の永井氏のコメント全文は以下の通り。
【荒木飛羽】
三島フトシを演じさせていただきました荒木飛羽です。
三島役のお話をいただいた時にすぐに原作を読みました。
三島たちの住んでいる田舎特有の閉鎖的な社会の中で家族や友達、学校で関わる人たちが、とても個性的で登場人物ひとり一人が気になりました。
特に三島が抱いていた可愛いものに惹かれたり、青春の真っ只中での葛藤、そのような気持ちを僕自身も抱いたことがあり、自分に正直に生きることがどれだけ難しいかをどのように表現していこうかと考えました。
演じる上で、とにかく三島の日常を意識することを大事にしました。
会話や行動に表すのではなく、田舎社会の日常を一部切り抜いただけということを意識しながら現場に挑んでいました。
僕自身もひと夏の思い出となる撮影で、とても思い入れのある作品になりました。
沢山の方に愛される作品になってほしいです。
【原作者:永井三郎氏】
正直不安でした。10年以上前の作品ですので、だいぶ常識や見方も変化しているので今更感はないかなと。でも、思春期の敏感さとか悩む姿はいつの時代でも誰でも思い当たるものだと思うので、そういう点に共感して頂けたら幸いです。映像化に携わって頂けた方々に感謝しております。
【作品情報】
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あのコはだぁれ?
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(C)「スメルズ ライク グリーン スピリット」製作委員会・MBS