【漫画】本編を読む
コミックシーモアにて『鬼妃~「愛してる」は、怖いこと』を連載し、SNSにも投稿している町田とし子(@matidatosiko)さん。原作は鉈⼿璃彩⼦さんの同名⼈気⼩説で、主⼈公がネットにある怪談朗読を投稿したことがきっかけで、幼馴染が無惨にも⻤に祟り殺されてしまうというエピソードだ。本作を描こうと思ったきっかけや苦労した点などについて、町⽥とし⼦ (@matidatosiko)さんにインタビューした。
※本作にはセンシティブな表現があります。閲覧には十分ご注意ください。
――本作を描こうと思った理由について、教えてください。
夏目レモン先生の印象的な表紙に惹かれ、本編を読み、鉈手璃彩子先生が紡いだ怖ろしく悲しい展開と世界観にどんどん引き込まれました。描くかどうか自分のスケジュールと睨めっこしながら最後の最後まで悩みましたが、『ここのシーンは自分だったらどう描こうかな…』『このキャラは自分だったらどういうキャラデザで…』と四六時中モヤモヤ考えてしまい、最終的に自分に素直になったほうがいいなと考え、コミカライズのご依頼を受けさせていただきました。
――鉈手璃彩子さんの小説が原作とのことですが、本作を描くにあたりどんな点を工夫されましたか?
キャラクターの心理を私なりの解釈で深掘りしていたり、原作のシーンをあえてさらっと描いたところもありますし、漫画と原作を交互に読んでいただくことで「ああ、このキャラにはこんな一面があったんだ。こんなこと考えてたんだ」とより楽しめる作品にしようと心がけています。もちろん単体でも楽しめる作品にしています。
――本作を描く際に、苦労された点などはありますか?もしあれば、詳しくお聞かせください。
とにかく男性陣が難しいです。私自身が男性描くのが苦手、というのもあります。原作ではかっこいい魅力的なキャラクターがそろっているのに、私の画力で台無しにならないようにとにかく男性陣は時間をかけて描いています。特に中盤あたりに出てくるキャラクターの一人は、何回も描き直しています…。単行本化する際は、さらに修正すると思います。
――鬼にまつわる言い伝えを話したことで、Cちゃんは亡くなってしまったようですね。その点について、町田とし子さんの感想をお聞かせください。
この作品でまさに怖い部分だなと思います。自分が何気なく話したことが、真実はどうあれ「あんたのせい」と糾弾される。自分自身あまり性格がいい方ではないので、いつ自分の発言が他人を傷つけてしまうか、地雷を踏んでしまうのか。常にビクビクしながら生きているのもあるので、この理不尽さは本当に身近に感じる恐怖でした。一度自分のせいにされるともう遅い。「私のせいじゃない」「忌み話なんてただのおとぎ話じゃない」と弁明しても、「こいつは何も反省していない」と叩かれる。この恐怖は自分だったら耐えられません。
――最後に、今後はどんな作品を描かれる予定でしょうか?
あまり決めていませんが、とにかく自分がそのとき描きたいもの優先で描いていこうと思います。ミステリーや歴史物、ラブコメやグルメもやって、ホラーも描かせていただいて。どちらかといえば負の感情をのせた作品が多いですが、明るい作品もやれたら…描けたらいいな~と。現在オリジナルの企画も水面下で進めていますので、もし実現した際は読んでいただけましたら幸いです。
舘座鬼家は先祖代々村を守っていたが、知景ちゃんは鬼に殺されて変わり果てた姿になってしまう…。果たして、このあとどんな展開になるのか気になるところだ。本作は2024年8月7日に電子コミックス第1巻(新潮社KANATAレーベル)も発売したので、興味がある方はぜひ一度読んでほしい!
取材協力:町田とし子(@matidatosiko)
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