映画『夏目アラタの結婚』(9月6日公開)のレッドカーペット&ジャパンプレミアが8月21日、丸の内ピカデリーにて開催され、主演の柳楽優弥、共演の黒島結菜、中川大志、丸山礼、市村正親らキャスト陣と堤幸彦監督が登場し、日本でのお披露目をお祝いした。
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乃木坂太郎の人気漫画で、主人公が連続殺人犯の死刑囚にプロポーズすることから始まる衝撃の獄中サスペンスを映画化した本作。元ヤンキーで児童相談所の職員である主人公の夏目アラタを柳楽が、物語の鍵を握る連続殺人犯にして死刑囚の品川真珠を黒島が演じている。夏目が日本中を震撼させた連続殺人事件の遺族から相談を受け、事件の真相を探るために“品川ピエロ”の異名を持つ犯人、真珠に獄中結婚を申し込むという物語が展開していく。
柳楽と黒島は2014年のドラマ「アオイホノオ」以来の共演となる。今回の共演を振り返り、「黒島さんとセッションできたという感じ」と笑顔を見せた柳楽は「簡単にはできないような関係性を作れたのは、黒島さんが演じる真珠だったから。しっかり夏目に集中できました」と感謝。ずっと共演したいと思っていたが、「撮影時は確か、8年か9年ぶり。最初はちょっと緊張したけれど、すごく明るく“久しぶり!”という感じで話しかけてくれたのが印象的で、リラックスできました」とニッコリの黒島。「真珠はなにを考えているのか分からない、つかみどころのない役。役が役だっただけに、たくさん現場でお話はできなかったけれど、柳楽さんとは心と心でお芝居ができました」と充実感を滲ませた黒島は「柳楽さんとのシーンは毎回、緊張感と達成感がありました」と報告していた。
不揃いの歯が印象的な真珠のビジュアル。「何度も試作を重ねてこだわったポイントです」との黒島の言葉を受け、弁護士の宮前光一を演じた中川は「予告の映像を観ても黒島さんと気づかない人もいるんじゃないかな。どれが一体本当の彼女(真珠)の姿なのか、つかみどころがなく、どの言葉を信じたらいいんだろうとみなさんも翻弄されていくと思います!」と観客の期待を煽っていた。
舞台挨拶では映画にちなみ「最近、翻弄されたこと、狂わされていること」も発表。「野球」と答えた黒島は、「今年からプロ野球を見始めて。実は、いまも試合が行われている時間なので、内心気になっています」とニヤリ。堤監督が慌てて「いまは舞台挨拶に集中して!」とお願いし、笑いを誘う場面も。「洗濯機」と答えた中川は、「洗剤の自動投入機能、すごく便利だなと思って使っていたのですが、1か月くらいして覗いてみたら、洗剤が全然減ってなくて…。1か月間、水のみで洗濯していたようなんです」と笑いながら話し、「思い込みもあるのかな。洗い上がり、いい匂いだな、さすが新しい洗濯機は違うなって…」と苦笑い。「高校サッカー」と答えた柳楽は、5年ほど前から試合をよく観ているそうで、「決勝とか気分が上がる。家族で観るのがルーティーンになっています」とし、「でも、狂ってるとかじゃなくて、ハマってるって感じかな」と首をかしげていた。
最後の挨拶で黒島は「サスペンスでもあり、恋愛要素もある作品ですが、個人的には笑えるツボもあると思っています。観る人によっていろいろと刺さるポイントがあると思います。ぜひ劇場で楽しんでください」と呼びかけ、拍手を浴びる。柳楽は「スピード感を持って進んでいく物語。それぞれのキャラクターの表情もしっかりと捉えられて、構築されています。ラブストーリーの展開も出てくるので、ぜひ楽しんでください」とおすすめポイントを挙げ、「楽しんでください!」と締めくくった。
イベントでは巨大な婚姻届も登場。柳楽と黒島が、夏目アラタ、品川真珠と劇中の役名で署名した婚姻届と一緒に、フォトセッションも行った。
取材・文/タナカシノブ
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