爆風スランプの名曲を、神尾楓珠と桜田ひよりをダブル主演に迎えて映画化した『大きな玉ねぎの下で』が、2025年2月7日より公開されることが決定。特報、ティザービジュアルが解禁されたほか、神尾、桜田、草野翔吾監督、サンプラザ中野くん、パッパラー河合らのコメントが到着した。なお本作は、小説化とコミカライズも決まっている。
【動画】令和と平成の恋が交錯――『大きな玉ねぎの下で』特報
爆風スランプは、1984年にデビューし、今年40周年を迎えた人気ロックバンド。1985年にリリースした楽曲「大きな玉ねぎの下で」の「大きな玉ねぎ」とは、日本武道館の屋根の上に光る擬宝珠のこと。ペンフレンドの文通相手と初めて武道館で待ち合わせるという淡く切ない恋模様が心地よいバラードソングで、多くの人々の心を震わせてきた。
そんな名曲を元に作られた映画『大きな玉ねぎの下で』で描かれているのは、手紙やノートでのやり取りを通して、顔も知らない相手に恋するラブストーリー。SNSで簡単に繋がれる時代に、あえて手書きで心の声をつづりながら関係を築いていくノスタルジックな世界観で観客を魅了する。さらに、令和と平成2つの恋が交錯するのも本作の見どころ。果たして、2組の男女は武道館の下で出会うことができるのか。最後に待ち受ける1つの奇跡に、心がじんわり温められる。
本作の企画者であるプロデューサーの宇田川寧は「モチーフとする楽曲は、偶然にも(ストーリー原案者の)中村航氏とご縁のあったサンプラザ中野くん率いる爆風スランプに快諾いただき、名曲『大きな玉ねぎの下で』に決定しました。リアルタイムなコミュニケーションが当たり前になっている今だからからこそ現代人の心に響く、エモーショナルで美しい令和の恋愛映画になっております」とコメント。
主演は、神尾楓珠と桜田ひよりに決定。神尾が演じるのは、将来に希望を持てない大学4年生、堤丈流。神尾は「丈流は、就活生ならではの悩みや、美優や家族との関係性もすごく等身大なので、あまり作りすぎずに素で演じられたと思います」と振り返る。丈流とは対照的に自分の夢をまっすぐに追う看護学生、村越美優役を演じる桜田は「美優は、真っ直ぐな性格でありながら、あまのじゃくなところも持っています。なんだか憎めなくて愛らしい美優が伝わると嬉しいです」と語っている。
監督を務める草野翔吾は「この曲の世代の方もそうでない方も、主人公たちの世代の方もそうでない方も楽しんでもらえる作品になったので、ぜひ劇場でご覧ください!」と自信たっぷりにメッセージ。
さらに、爆風スランプのボーカルであり、「大きな玉ねぎの下で」の作詞者でもあるサンプラザ中野くんは「武道館初公演の空席をこの歌で誤魔化そうと目論んだとき、39年後にこんな神展開があろうとは思ってもみませんでした。今とても幸せです」と感慨深い様子で語り、「これからご覧になる皆様、間違いなく日本で一番泣ける恋愛映画です。お楽しみください」と映画をアピール。同じく爆風スランプのパッパラー河合も「軽い気持ちで試写会に出かけたんですね。おったまげました。泣いてしまった自分に。友人からは『オマエは冷たいヤツだ』と言われてるんですよ。でも心が揺さぶられたんです、ホントに」と太鼓判を押した。
特報は、冒頭から楽曲「大きな玉ねぎの下で」のアカペラが響きわたり、優しく切ない歌声に包みこまれる。その主題歌「大きな玉ねぎの下で」をカバーしているのはSNSで話題の人物で、近日解禁される予定。映像は、丈流(神尾)と美優(桜田)がそれぞれノートを書いているカットから始まる。2人は、昼はカフェ、夜はバーになるお店でそれぞれ働いているため、顔を合わせることはない。そんな中、連絡用のバイトノートで心を通わせ、顔も知らない相手に恋する物語が紡ぎ出される。終盤では、2024年から1989年までさかのぼり、手紙を通したもう1つの恋の物語が。時代が交錯する展開に興味がかきたてられ、ノスタルジックな世界観で描かれるヒューマンラブストーリーに期待が高まる特報となっている。
ティザービジュアルは、武道館をバックに、神尾と桜田が話している様子を撮影したもの。映画本編で、手書きの文字を通して顔も知らない相手に恋する丈流と美優。右上には、タイトルの玉ねぎにちなみ「恋ってときどき、目にしみる」という恋の切なさを感じさせるコピーが添えられ、自然体の2人の柔らかい空気感が伝わるビジュアルに仕上がった。
また今回、映画とはまったく別のストーリーで描かれる小説『大きな玉ねぎの下で』が8月22日に発売されることも決定。著者は、本映画のストーリー原案者であり、ベストセラーとなった『100回泣くこと』ほか、『トリガール』など映像化作品も多く生み出している中村航。爆風スランプのファンでもある中村は「ついに叶いました。とても嬉しい!!青春の忘れ物を取り戻したような気分です。まっすぐな気持ちで書きました」とメッセージを寄せた。なお小説の表紙は、エモーショナルなイラストがSNS上で話題となったまかろんKの描きおろし。表紙に描かれている女の子からは、会えない時間に相手を想う恋心が伝わってくる。
さらに、小学館の少女漫画誌・ベツコミにて、10月号(9月13日発売)から4ヵ月連続で小説のコミカライズ『大きな玉ねぎの下で』が掲載されることも決まった。同作では、透明感あふれるタッチが魅力の庭のこころが、ちょっぴりもどかしい恋模様をフレッシュに描く。併せて解禁されたコミックのビジュアルは、背中合わせの2人の姿が幻想的に描かれている。
映画『大きな玉ねぎの下で』は、2025年2月7日より公開。
※キャスト、監督、プロデューサー、爆風スランプ、原案者のコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■神尾楓珠(堤丈流役)
曲を知っていたので、映画の完成を想像しながら楽しく台本を読ませていただきました。ペンフレンドという言葉は、なじみがなかったのですが、作品を通して手書きのやり取りだからこその温かみ、良さを改めて感じました。丈流は、就活生ならではの悩みや、美優や家族との関係性もすごく等身大なので、あまり作りすぎずに素で演じられたと思います。曲を知っている方も、知らない方も楽しめる映画なので、早くみなさんに観てもらいたいです。
■桜田ひより(村越美優役)
お互い顔も知らない相手と、文字だけのやり取りで一喜一憂しながら進む物語が、私には新しくてワクワクしました。美優は、真っ直ぐな性格でありながら、あまのじゃくなところも持っています。なんだか憎めなくて愛らしい美優が伝わると嬉しいです。神尾さんはじめ、魅力的なキャストの方々、信頼できるスタッフのみなさんに恵まれて、素敵な作品になったと思います。どの世代でも楽しめる映画になっているので、期待して待っていてください。
■草野翔吾(監督)
日本武道館に初めて行った14歳の時、親からこの曲を教わった思い出が、企画を伺った際に蘇りました。学生時代から尊敬している高橋泉さんの脚本を監督できる喜びと、神尾くん、桜田さんと再会した喜びを噛み締めながら、丈流と美優の等身大の悩み、等身大の恋を撮りました。この曲の世代の方もそうでない方も、主人公たちの世代の方もそうでない方も楽しんでもらえる作品になったので、ぜひ劇場でご覧ください!
■宇田川寧(企画・プロデューサー)
恋愛小説の名手・中村航氏と、脚本家・高橋泉氏のタッグで、幅広い世代に知られているラブソングをモチーフにした、恋愛小説と実写映画を同時進行する企画を立てました。モチーフとする楽曲は、偶然にも中村航氏とご縁のあったサンプラザ中野くん率いる爆風スランプに快諾いただき、名曲「大きな玉ねぎの下で」に決定しました。リアルタイムなコミュニケーションが当たり前になっている今だからからこそ現代人の心に響く、エモーショナルで美しい令和の恋愛映画になっております。この名曲が、どのようにスクリーンに映し出されるのか、是非映画・小説共にお楽しみにしてください!
■サンプラザ中野くん/爆風スランプ
小説家・中村航さんありがとう。貴殿は爆風スランプの名誉ファン認定です。お陰様で39年前に書いた楽曲が映画になりました。コミックにも小説にもなります。武道館初公演の空席をこの歌で誤魔化そうと目論んだとき、39年後にこんな神展開があろうとは思ってもみませんでした。今とても幸せです。これからご覧になる皆様、間違いなく日本で一番泣ける恋愛映画です。お楽しみください。コミックも小説もよろしくお願いします。サンキュー(ハートマーク)
■パッパラー河合/爆風スランプ
39年間、演奏し続けている爆風スランプのバラード「大きな玉ねぎでの下で」が映画になったと聞いて「へぇ~大玉(曲名)が映画になったの?どんなのだろう?」と軽い気持ちで試写会に出かけたんですね。おったまげました。泣いてしまった自分に。友人からは「オマエは冷たいヤツだ」と言われてるんですよ。でも心が揺さぶられたんです、ホントに。自分達の楽曲に思い入れがあるから泣いてしまったのか、万人が泣いてしまう映画なのか。自分じゃよくわからないんですよね。その答えが知りたいです、観てやって下さい。よろしくお願いします。
■中村航(原案)
10代のころ、バンドを組んでカバーしていた爆風スランプ。何年か前にラジオ番組でサンプラザ中野くん(さん)に初めてお会いして、それから時代を超える名曲「大きな玉ねぎの下で」をモチーフにした小説を書きたいと思うようになり、ついに叶いました。とても嬉しい!!青春の忘れ物を取り戻したような気分です。澄んだ空に光る玉ねぎを思い浮かべながら、まっすぐな気持ちで書きました。ぜひ、読んでみてください!
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