8月17日(土) 18:53
<CAT Ladies2日目◇17日◇大箱根カントリークラブ(神奈川県)◇6652ヤード・パー72>
ツアー未勝利の“ダイヤモンド世代”佐藤心結が5バーディ・ボギーフリーで今季自己ベストの「67」。トータル5アンダー・4位タイに浮上した。「久しぶりにノーボギーで回ることができて、100点に近い内容だったと思います」とほほ笑んだ。
昨季は5月の「リゾートトラストレディス」で2位に入るなど、メルセデス・ランキング39位で2年連続のシード権を獲得した。しかし、今季はスランプに陥っている。22試合に出場して35位が最高成績。予選落ちは17試合を数える。「自分の武器であったショットにどんどん自信がなくなっていった。振れなくなってきて、飛距離が出なくなった。さらにパターも苦しんでしまって、全体的にかみ合わずにスコアを伸ばせなかった」と苦しい戦いを振り返った。
不調に陥っているなかで好スコアをマークできた要因として、キャディを務めた2つ年上の兄・俊貴(しゅんき)さんの存在を挙げる。いつもはプロキャディを起用しているが、今大会だけは3年連続で兄のサポートを受けている。
俊貴さんはゴルフ未経験だが、メンタル面で佐藤を支える。「兄がすごくポジティブな感じで励ましてくれて、リラックスして、ミスをしても気落ちしないでプレーができている」。妹のことを良く知る兄だからこそ、元気の出る“ツボ”は把握している。
さらに佐藤をふるい立たせるのは、同期の川崎春花の存在。7月に2戦連続優勝を挙げ、今大会でも単独首位で2日目を終えるなど、目標にする存在だ。
「春花は同期ですごく仲がいい。福岡(大東建託・いい部屋ネットレディス)の時は自分も予選を通過したので、グリーンで優勝のお祝いをしました。苦しい時も相談し合っている。すごく刺激になります」。川崎とのスコアは6打と離れているが、必死に親友の背中を追いかける。(文・神吉孝昌)