【写真】迫力満点!チャ・スンウォンの殺し屋ショット
キム・ソンホ、チャ・スンウォンらが出演する韓国ドラマ「暴君」が8月14日に一挙配信され、全4話で計2時間半ほどの本編に詰め込まれた濃密かつ強烈な世界観にハマるファンが続出している。中でも、チェ局長(ソンホ)をはじめ“四者四様”の個性を醸し出す4人のメインキャラクターの存在感に話題が集中した。(以下、ネタバレがあります)
■極秘ウイルスを巡るノンストップ・サスペンス
「暴君」は、韓国で極秘に行われたウイルス・プロジェクトを巡って壮絶なバトルが繰り広げられるノンストップ・サスペンス。韓国政府の科学者たちが極秘に開発した“暴君”プログラムというウイルスのサンプルが配送中に消え、“暴君”を守りたい韓国政府と開発を阻止したいアメリカ政府、工作員たちが入り乱れ、激しい戦いに突入していく。
監督・脚本を務めたパク・フンジョン氏は、「新しき世界」「THE WITCH/魔女」で独自の世界観を確立し、世界を驚かせた鬼才。ドラマシリーズを手掛けるのは今作が初だが、パク監督自身も「もともと映画として予定されていたものを、制作途中でドラマに変更した」と語っている通り、今作では映画のような没入感に、ドラマならではの見やすさが加わった。
第1話では、暗殺者チェ・ジャギョン(チョ・ユンス)が“仕事”を冷酷にやってのける様子や、“暴君”プログラムの威力を知ったアメリカ諜報員・ポール(キム・ガンウ)が韓国へ向かう様子が描かれ、続く第2話では、“暴君”の情報が漏れないよう元傭兵イム・サン(チャ・スンウォン)が粛々と関係者を処理していく。
■チョ・ユンスの強烈アクション、チャ・スンウォンの個性キャラも
そんな本作でファンの心を強烈につかんだのが、個性あふれる4人のメインキャラクターだ。
序盤最も目を引くのは、若いながらすご腕の暗殺スキルを持ったジャギョン。演じるユンスはクランクインの1カ月半前からアクションを猛特訓し、銃アクションに始まって、裸にショーツとさらしを巻いただけの姿で屈強な男たちを瞬殺していくハードな接近戦まで驚異的なアクションを披露。タバコをふかし、薄く笑いながらとどめを刺すシーンなど存在感も抜群で、「THE WITCH/魔女」のヒロイン、シン・シアに続き、フンジョン監督作品からの新たなブレイクスター誕生となった。
■“元傭兵”の冷酷さと愛嬌のギャップ
ジャギョンと並び激しいアクションシーンを見せたのが、スンウォン演じる元傭兵イム・サン。2話冒頭、“暴君”の目撃者を処理する冷徹さは思わず目をそらしたくなるほどの強烈さだ。アクションシーンはすべてスタントなしで自ら演じる一方で、ストローで乳酸菌飲料をすする愛嬌(あいきょう)ある表情も。冷酷なのに憎めないキャラクターを絶妙なバランスで表現している。
ガンウ演じるふてぶてしい米諜報員ポールの“ラスボス感”もさえわたる中、鮮烈な存在感を見せたのはやはり、「海街チャチャチャ」(2021年)でブレークしたソンホ。ソンホとガンウはパク・フンジョン監督の映画「貴公子」に続くタッグだ。
今作で演じているのは、“暴君”プログラムを管理する極秘プロジェクトのリーダー・チェ局長。組織の最年少局長だが冷静で、澄んだ目でほほ笑みながらとんでもないことをやってのける底知れない冷酷さを内に秘めている。1話冒頭で見せている官僚然とした雰囲気から一転、2話では政府の人間に囲まれた緊張感あふれる状況でのんびりトーストを味わう落ち着きぶりで、“暴君”の仕掛け人らしい大物感を漂わせた。
4人それぞれが強烈な存在感を漂わせる序盤を経て、3話からクライマックスにかけて、バラバラに動いていた4人が“暴君”の一点に集約し、激しく激突していく――。その緊張感が、本作最大の見どころだ。
8月14日に全話一挙配信されると、早速視聴したファンからは驚きと興奮の声が続々。「一気見してパク・フンジョン監督の世界観にドハマり」「チャ・スンウォンのスタントなしのアクションがヤバい!一見冴えないおじさんなのに掃除屋としての仕事が完璧なのもポイント高い」「主演4人全員の色気がすごい!」「ヒロインの女の子かっこよすぎる」といった声が続々と寄せられている。
韓国ドラマ「暴君」(全4話)は、ディズニープラスのスターにて全話独占配信中だ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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