20代前半のころ、婚約者のゆういちろう君と遠距離恋愛をしていたゆめさん。ある日の電話で、彼から「実は同期の女性から告白された」と打ち明けられました。お相手は「青井るり」という女性で、ゆういちろうくんの会社の同期とのこと。彼女とは、同期たちだけのグループ交際で仲よくなったらしく……。著者・ゆめかなさんの実体験にもとづいた作品です。
るりちゃんの悩みとは？
同期たちが集まったある日の飲み会で、「彼女とは遠距離で寂しくさせちゃってるかもしれないけど、自信を持ってこっちに呼べるように、今は仕事を頑張るしかないかな」と発言したゆういちろう君。その発言にキュンとしたのか、るりちゃんは飲み会がお開きとなったあと、ゆういちろう君に「もっと話したいから駅まで一緒に行こう」と声をかけて……。

















ゆういちろう君の「彼女とは離れて暮らしてるけど、未来のことを想像したら幸せな気持ちになるよね！」という前向きな発言に対し、「幸せそうでいいなあ……」とこぼす、るりちゃん。彼女はすでに婚約はしているものの、このまま彼氏と結婚してもいいのか迷いが生じているようです。

ここで、るりちゃんは思い切って「白田くんはどう思う？」と尋ねます。すると、ゆういちろう君はまっすぐにるりちゃんを見つめて「俺に相談せずに彼氏と腹を割って話すべきだよ」と真摯に答えたのでした。

◇◇◇◇

るりちゃんの「白田くんはどう思う？」という言葉には、ゆういちろう君の反応を確かめるような意図が隠されている気がしてなりません。ゆういちろう君が少しでも自分に気があるなら「結婚はやめておいたら？」などと答えるかもしれないと、るりちゃんは推測したのではないのでしょうか。

おそらく、るりちゃんはゆういちろう君の実直でやさしい性格にグッときたのでしょうね。彼氏とは全然違う性格だからこそ、ないものねだりをしているような気がします。


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著者：マンガ家・イラストレーター ゆめかな

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